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【静岡】

県内初の院内助産所が来月1日に開設 聖隷三方原病院で内覧会

2009年2月27日

ゆったりしたスペースで自然分娩を支援する個室=浜松市北区で

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 浜松市北区の聖隷三方原病院に来月1日、院内助産所「たんぽぽ」が開設される。経過が順調で自然分娩(ぶんべん)を望む妊婦向けとし、病院内での開設は県内初という。内覧会が26日あり、荻野和功院長は「万一の際には産婦人科医が駆けつけ、安心、安全の出産をサポートできる」と話した。

 助産所は病棟2階の約135平方メートルで、約13平方メートルの個室「お産の部屋」が3部屋ある。木目調の落ち着いた雰囲気で、ベッドではなく布団敷き。いきみを支援する手すり、クッションなども備えている。助産師4人態勢で運営し、分娩台を備えた診療室も設けた。

 助産所では家族に合った出産計画を策定するほか、呼吸法や妊娠後期のマッサージ、陣痛促進の足つぼなども指導。同病院では昨年、約850人が出産しているが、産婦人科での出産とのすみ分けが進めば、受け入れ人数に余裕ができる可能性もある。

 荻野院長は「助産師の潜在能力も生かせる」とし、助産師の高林佳代子さんも「温かみのある出産をマンツーマンで目指したい」と話していた。 (西山和宏)

 

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