北朝鮮が、弾道ミサイル発射の準備を進めています。韓国では、北朝鮮が異例の「発射予告」を行ったことで、これまでになく危機感が高まっています。
連日繰り返し流される北朝鮮のミサイルに関する情報。今回、北朝鮮がいわば「予告」しているために各メディアは発射の時期やミサイルの射程、性能まで詳しく分析しています。
イ・ミョンバク政権も強硬姿勢を崩さず弾道ミサイルを「人工衛星」と主張する北朝鮮に早々と釘を刺しました。
「(人工衛星もミサイルも)同じ技術です。我々は両方とも脅威になる行為として判断、それなりの対応をしていきます」(イ・サンヒ国防相、韓国国防委員会 ソウル・24日)
国防省高官からは、「日本列島上空で日本がイージス艦で撃ち落としてくれれば、北朝鮮も意気消沈するだろう」などと物騒な発言さえ飛び出す始末です。
ソウル市民は、これまで弾道ミサイル問題には意外に関心を持っていませんでした。というのも、北朝鮮は軍事境界線からわずか60キロのソウルを長射程砲で攻撃出来るからです。
しかし、発射予告で市民の間にも高い危機感が広がっています。
Q.北朝鮮の「人工衛星」打ち上げは?
「そりゃあ、不安でしょう。不安ですよ」
「北朝鮮に強く対応しなければならない時は、強く対応すべきです」(ソウル市民)
韓国軍は厳戒態勢に入っています。国際社会の監視の中、北朝鮮が次にどのような行動に出るのか注目されています。(28日10:35)