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首相のサハリン訪問後の記帳、総務相「微妙な問題」
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「正直、実に微妙な問題だなと思う」。鳩山邦夫総務相は20日の衆院予算委員会分科会で、麻生太郎首相のサハリン(樺太)訪問の感想を漏らした。
麻生首相は18日、戦後初めて首相としてサハリンを日帰りで訪問し、帰国直後に皇居で記帳した。これについて民主党の古本伸一郎衆院議員が、帰属が決まっていない南樺太の首相訪問に疑問を呈し、「記帳はダメを押したのではないか。『鳩山首相』なら記帳しなかったはずだ」と質問した。
鳩山氏は祖父・一郎氏が首相時代の昭和31年、ソ連との戦争状態を終結させるため、日ソ共同宣言締結に尽力したエピソードを披露。さらに自身も過去にサハリンを訪れた経験から、「(日本統治時代の)豊原が今、ユジノサハリンスクになっている。日本国民としてはちょっと悔しい思いを常に抱いている」と述べた。