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近鉄青山駅付近の脱線事故 大阪線利用者が困惑 三重
■「約束の時間に間に合うか」
近鉄東青山駅付近(津市白山町)で27日早朝起きた普通電車の脱線事故で、ふだん大阪線を利用している乗客は、終日影響を受け、バスによる代行輸送に頼った。近鉄によると、上下線約250本の電車が運転を取り消し、約3万2千人に影響が出たという。
この事故で不通になったのは青山町駅〜伊勢中川駅間。伊賀神戸駅など関係する各駅には、運休と代行輸送を告げる張り紙が出されたが、運休を知らずに駅に来たサラリーマンや学生も多く、張り紙を見て驚いた様子。
男性会社員からは「どうしよう。バスに乗っても、待ち合わせの時間に間に合うかどうかわからない」と困惑の声がもれていた。
脱線のため、この日は名阪ノンストップ特急の全面運休や、特急を近鉄難波〜名張間、近鉄名古屋〜津間で折り返し運転するなどの影響も出た。脱線現場では夕方から本格的な復旧作業が始まったが、近鉄秘書広報部は「なんとか27日じゅうに復旧させたい」と話していた。