北朝鮮ミサイル問題 アメリカが日本周辺にかつてない規模の艦船を展開
北朝鮮のミサイル発射をめぐる挑発行為に、アメリカが日本周辺にかつてない規模の艦船を展開させるなど、ミサイル発射に備えた動きが一気に加速している。
北朝鮮の金明吉(キム・ミョンギル)国連公使は「人工衛星の打ち上げは、国連決議には反していない」と主張している。
アメリカ・アトランタでの学術会議に出席した北朝鮮の金国連公使は「人工衛星の打ち上げは、国連決議に含まれていない。われわれには権利がある。(打ち上げは予定通り?)はい、その予定通りだ」と述べた。
北朝鮮の舞水端里(ムスダンリ)のミサイル発射基地では、作業が進んでいることが確認され、打ち上げは時間の問題との見方もある。
こうした北朝鮮の挑発的な行動に、オバマ新政権は警戒を強めている。
アメリカのキーティング太平洋軍司令官は26日、「(撃墜の用意は?)大統領の命令通り実行する能力がある。即座に対応できます。狙ったものに命中する確率は非常に高く、自信があります」と述べた。
こうした中、長崎・佐世保港にアメリカ空母艦隊が入港した。
また横須賀からは、イージス艦数隻が出港。
ハワイからもイージス艦が加わるなど、日本周辺に展開するアメリカ海軍の艦隊は、かつてない規模になっている。
軍事評論家の岡部 いさく氏は「3月上旬に、米韓合同軍事演習があるので、そのために集まってるのもあるが、弾道ミサイル弾道能力を持つイージス艦がたくさん動いてますから、これはやはり、北朝鮮のミサイル発射への警戒感もあるのでしょう」と話した。
一方、日本の自衛隊が弾道ミサイルを撃墜する可能性について、浜田防衛相は「それに対して、今どうこうとコメントすることではなくて、われわれとすれば、今まで通りにやっているということです」と述べた。
(02/27 19:38)