佐世保湾に入港後、いかりを下ろした米原子力空母ジョン・C・ステニスと周辺を航行する抗議船=27日午前10時17分、長崎県佐世保市の佐世保港、本社ヘリから、長沢幹城撮影
米海軍の原子力空母ジョン・C・ステニス(満載排水量10万2千トン)が27日、護衛のイージス駆逐艦とともに長崎県佐世保市の佐世保港に入港した。この日は福岡市の博多港に随伴のイージス駆逐艦、鹿児島市の鹿児島港にイージス巡洋艦も入港。それぞれ3月3日に出港する予定。
ステニスは午前10時15分ごろ、港内にいかりを下ろした。労組や平和団体が抗議船26隻で周りを囲み、「原子力空母は出て行け」とシュプレヒコールを上げた。
米原子力空母の佐世保寄港は昨年7月以来で、68年のエンタープライズから数えて通算11回目。
米原子力艦をめぐっては昨夏、佐世保など米海軍基地がある国内3港で原潜が放射能漏れ事故を起こしていたことが発覚している。佐世保市側は反発を強めたが、国が放射線測定器の増設などの対策を示し、12月の市議会で入港容認に転じた。