2009. 2. 28  Sat.
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漫画家に訊く! 〜ぶっちゃけそのへんどうなんスか!〜 第15回 入江亜季さん part.3 フリーキーワード フリーキーワード

入江亜季さんをゲストにお迎えしての「ぶっちゃけそのへん」。part.3は酔った時の武勇伝からエロスのことまで何でもかんでも訊いちゃおうの回。お楽しみプレゼントもあります!。


    



【お酒は飲めるほうですか? だとしたら好きなお酒の種類は何ですか?】(はるさんより)

焼酎を2杯まで。それ以上飲むと、酔っ払って家に帰ってパタンと寝ちゃうので危険なんです。冷静さを失ったり、会計の時に小銭をバラまいたりします(笑)。

モリオカ:以前、コミックビームの飲み会の時に、入江さんが「わははー」と豪快に笑っていた、というウワサを耳にしましたが、覚えてますか。

全然覚えてないです! ちょっと大げさ…ですよね…? あの時は森(薫)さんがパカパカ飲むから、つられちゃって……(とボソボソ言い訳)。とにかくお酒は、焼酎2杯までって決めてます。



    



【作者イラストのとおり、眼鏡をかけているんですか? そして、眼鏡についてどう思われますか】(朝雄さんより)

      

イラストのとおり、眼鏡はかけてます。……けど、眼鏡に関しての特別な感情はないです(笑)。

モリオカ:……終わってしまいました(笑)。どうやら、次の質問のキーワード“エロティック”に関しては特別な感情があるようです。ということでさっそく次へ!



    



【『アルベルティーナ』のエロいけど上品な感じが好きになりました。
 同性/異性、それぞれのどこにエロティックなものを感じますか】(ノブヤンさん、HAYAさんより)

女の子は肌がきれいな人がいいです。それが高じてというわけじゃないのですが、シャツに肌色が透けているのが、エロティックで好きです。漫画で描くのは難しいですけど。

モリオカ:『群青学舎』のカバーと、書店用ポップでも描かれてましたね。

はい、「カラーの時しか描けない!」と思って頑張りました。



▲『群青学舎』描きおろしポップ、の一部。
肌色が透けるところだけクローズアップしてご紹介。書店で見かけた方、いますかー??

もうひとつエロティックだと思うのは、「ちょっと見えてる」感じ。チラッと見えてるのが大事だと思います。

男性に関していえば……手が好きですね。それと、ちょっと枯れてるくらいのほうがエロいなあと思います。『アルベルティーナ』のブットシュテット先生とか。




▲『アルベルティーナ』(『群青学舎』1巻収録)より。
『群青…』連載前、入江さんがビームに初登場した2004年7月号掲載の読切作品。カフェのマドンナ・ティナさん(右)と、無愛想な常連客のブットシュテット先生(左)。大人の魅力です。

ギラギラしてるのはエロじゃないと思うんです。それだと「セクシー」になってしまうので、ストイックさのほうにエロを感じます。
前に、和服の展示会に行ったんですが、そこにいた職人さんたちは歳をとってましたけど、皆さんとても恰好良かったんですよ。若い男の子もいたんですけど、ネックレスを付けてたりして、アクセサリーに頼るようではまだまだ若いなと思いました(笑)。本人が体ひとつで恰好良ければ、アクセサリーなんて要らないと思うんです。

白くて何でもないシャツって、何でもないからこそ、着こなすのが難しかったりしますよね。だから安易に着てる人を見ると腹が立ったりします(笑)。


モリオカ:複雑ですね。というかもう、何の話だか分からなくなってきましたので、次の質問へ!



    



【ご出身はどちらですか。ふるさとの思い出を語ってください】(朝雄さんより)

出身は香川県です。思い出……とは少し違いますが、香川県には日本最古の芝居小屋があって、そこで歌舞伎を観るのが幸せですね。
「金毘羅歌舞伎」っていって、1年に1回だけ、20日間くらい上演するんです。狭いので、役者さんがすぐそばの花道を歩いたりして、本当に素敵です。JTBでもツアーを組んだりしてますよ。

他に思い出といえば、私が中学生の時、初めてミスタードーナツができたこと。ちなみスターバックスはまだありません(笑)。




    



【将来外国に住むとしたら、どの国がいいですか?】 (HAYAさんより)


先ほどpart.2でも熱く語りましたが、イギリスです。イギリスの田舎のほうに住めたらいいですねえ。憧れです。
家そのものは、普通の小さい家でいいんです。お屋敷みたいな大きい家って、住むとなると不便そうなので。




    



【読書好きとのことで、月並みですが、無人島に持って行く本を3冊まで挙げてください】(HAYAさん、ジュミミさん、汗拭きさんより)

こういう、たくさんある中から選ばせる質問は困りますね……。とりあえず『ゲド戦記』。何度も読み返してるので。(外伝も含めて)6冊あるという点は目をつぶってください(笑)。

あとは『三国志』もいいけど……やっぱり『アルスラーン戦記』は外せないですね。何度も読み返してます。

それから『二年間の休暇』。もっと好きなのがあるかもしれないけど、でもやっぱりこの3タイトルですね。


モリオカ:随筆、レシピ本、図鑑、写真集、色々ありますが、やっぱり小説ですか。

うん、絶対小説ですね。



    



【食費を削っても買ってしまう、という物があれば教えてください】(アヤオさんより)

画材は商売道具なんで仕方ないですねえ。あとは本と……和服もそうですね。

モリオカ:和服にハマり出したのは結構最近だって聞いてたのですが、もう食費を削る域まで行ってしまったんですか!

いや、ハマってるなんていうとまだまだなんですけど、最近買ったのが絹の着物で結構高かったので、結果的に食費を削ることになったということです。
夏に着る素材じゃないので、まだ家の中で羽織ってるだけなんですが、それでも十分満喫してます。





    



【生まれ変わったら男と女、どちらが良いですか。理由もぜひ!】(アヤオさんより)

女のほうが色々と楽だろうなと思うけど、とりあえず男はなったことがないのでなりたいです。自分の描く男のキャラクターが大体いつも同じ感じになってしまうので、そういう意味でも男になってみたいです。
だから、今は無理ですけど、子どもは男の子がほしいです。自分の漫画のために子どもの頃から観察できるじゃないですか。 ちょっと不純ですみません(笑)。




    



【好きな言葉(座右の銘)があれば教えてください】

「泥棒を見て縄を綯う」!

モリオカ:即答ですね(笑)。本当に気に入ってるんですねえ!

ねえ。よくない意味で言われてるのに、自分でも泥縄、泥縄って言ってますからね。

モリオカ:「自分を表すのに、これほど言い得た言葉があったとは!」っていう、発見のヨロコビのほうが大きいんですね。

あと気をつけているのは、「足るを知る」。……それは同時に「足らざるを知る」ってことでもあるんですけど。
必要な物とそうでない物が、自分でわかるといいなあといつも思ってるので。




          



【担当編集にひとこと!】

……色々とお世話になっております。……なんだか感慨深いですね。

(と言ったきり、色々と物思ってる様子の入江さん)

モリオカ:このひとことに集約されているようですね。では深く追求せず、最後の質問に。



    



【「漫画家になりたいんです!」という若者がやってきました。何か言うとしたら?】

うーん……漫画家に……なりたいのか……。はぁぁ……。

モリオカ:答える側の入江さんが、溜息をつかないでください(笑)。

「わかってもらえないと思うけど、大変ですよ」って言うかな。やめとけって言われても、やりたいとやっちゃうものだし、むしろ、やるまでは絶対わからりませんから。

私も最初に大場さんに「大変だからな」って念を押されたんですけど、全然わかってなくて、逆に「受けて立とう」くらいに思ってたんですよ。
ずっと家の中にいた人が「外の世界は結構大変ですよ」って言われたんだけど、大丈夫だと思って外に出てみたらすごいことになってたという感じです。

想像してた場所と全然違ってましたね。山に例えるなら、昇らなくちゃいけない山は死ぬほど高かったんだ、って気づいてしまったんです。富士山どころじゃない、絶壁なんだって。大体、後戻りしようにも、編集者が後ろで槍持って立ってて、目の前には絶壁しかないから、もう昇るしかない。……漫画家になるっていうのはそういうことだって伝えたいです。




    



(インタビュー中、ずっとニコニコしていた入江さんですが、最後の回答もそのままの笑顔で答えてくれまして、頼もしさと同時に、末恐ろしい気持ちも感じました。楽しみです。ムンムン。ではまた次回!)



さて、ここまで読んでくれた皆様に、感謝の気持ちを込めて、『群青学舎』の壁紙をプレゼント!

      

1年前の2005年11月号で、記念すべき連載第1回目の巻頭を飾ったイラストです。単行本には未収録のため、カンビームでもチラホラと残念がる声が聞こえましたので、壁紙という形でプレゼントすることになりました。
うっとりするのもよし、1巻に収録されているエピソードの原点を探ってみるのもまたよし。どうぞご愛用くださいませ。

◎ダウンロードはこちらから >>> http://www.enterbrain.co.jp/...



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