伊達市は平成21年度予算に、不登校の子供たちと家庭、学校への相談活動や助言を行う臨時職員の専門アドバイザー1人を配置する新規事業を盛り込んだ。
市教委は不登校児童生徒サポートハウス「こどもの国フェニックス」を市民研修センターに開設、退職教員らが週3回子供たちを受け入れ成果も上げている。一方で家庭訪問は学校の担任らが行っており、きめ細かな対応に限界がある上、市教委内に対策本部が未設置で、専門職員の配置要望が高まっていた。
アドバイザーは学校と家庭の訪問、相談カウンセラー業務、市教委職員と連携した実態調査などを担当。学校と保護者、子供の間を結び、それぞれが抱える悩みの相談を受け助言を行うことで、課題解決を探る。
市教委では「学校と保護者のやり取りでは解決困難な場合もあり、子供に手を差し伸べることに力点を置く意味で第一歩を踏み出した」と期待。さらに専門職員と市教委が連携したフェニックスでの保護者支援活動も模索していく。
昨年12月末現在、市内では小学生3人、中学生15人が不登校状態という。市は21年度予算に107万5000円を計上。来月中に選任、4月から本格活動に入る見通し。 (粟島暁浩)
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