西日本新聞

音楽通し自信つかむ 不登校など経験博多自由学園の3人 巣立ちのライブ練習に熱 3月1日、中央区で

2009年2月26日 01:55 カテゴリー:九州・山口 > 福岡

 つくば開成高校(茨城県)の通信制教育課程で学ぶ若者をサポートし、音楽の指導もしているフリースクール「博多自由学園」(福岡市中央区今泉、西川茂学園長)の生徒が、3月1日の卒業式ライブに向けて練習に励んでいる。不登校や親子関係の悪化などを経験した生徒たちは、同学園で音楽などを学ぶことで、人間関係の大切さに気づき、目標を見つけている。今年も3人が、巣立ちの春を迎える。

 同学園は2004年、青少年健全育成を目的に活動する山口県宇部市の特定非営利活動法人(NPO法人)「YMO21」が、同学園の前運営者から譲り受けて設立。つくば開成高と提携し、午前中は通信制の学科やリポートを指導。午後に音楽のレッスンをマンツーマンで行っている。音楽講師は現役のミュージシャンで、ボーカルやギター、ドラム、ベースなどを指導。現在、高校になじめずに中退した生徒など10人が通っているが、音楽についてはほとんどは未経験者だという。

 今年卒業する3人は、青木由里香さん(18)、坂山景さん(19)、野崎晃平さん(18)。卒業式では在校生と一緒にバンド演奏する。

 かつて、佐賀県内の高校に通っていた青木さんは、けんかがきっかけで友人との関係が悪化。2年生の夏休み明けから不登校になって中退した。傷つき、やり場のない怒りを抱いていたが、同学園で友人と接したり、ボーカルの練習をするうちに「精神的に落ち着き前向きになれた」という。

 高橋つよし学園長代理(29)は「音楽で自分を表現することが自信につながる」と話す。対人恐怖などで他人と目を合わせられなかった生徒が、卒業演奏のステージでは、大勢の観客を前に堂々と演奏できるようになるという。

 普通高校に在学中は、親や教師に反抗していた坂山さんも「学園で人を尊敬する気持ちを学んだ。先生のようなミュージシャンが目標。その思いを卒業式にぶつけます」と意気込む。

 卒業式ライブは1日午後0時半から、福岡市中央区港の「ラフィッツ ブラックスミス ショップ」で。入場無料。問い合わせは同学園=092(714)5450。

=2009/02/26付 西日本新聞朝刊=

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