2009年1月26日
エルトゥールル号 調理鍋を引き揚げ 和歌山の発掘調査
和歌山県串本町沖で119年前に沈没したトルコの軍艦「エルトゥールル号」の遺物発掘を進めている「トルコ海底考古学研究所」のトゥファン・トゥランル所長(56)を団長とする調査団は26日朝、大型遺物の調理鍋を海中から引き揚げた=写真(井上享撮影)。沈没から120年となる来年にはトルコで遺物の巡回展示が企画されており、鍋はそのシンボルとなる。
紀伊大島の樫野埼灯台の南西約380メートルの海底から引き揚げられた銅製の鍋(高さ約45センチ、直径約70センチ)。片側だけ取っ手が残り、ふたが斜めに鍋をふさいだ姿で沈んでいた。
原形をとどめる数少ない大型遺物として、調査団は最も注目しており、トゥランルさんは「乗組員が最後の楽しいひとときを過ごした料理に使われたのでは」と推測。そのうえで「シンボルを引き揚げられてよかった。私は幸運だと感じる」と喜んでいた。
(2009年1月26日 14:15)
タグ:エルトゥールル号
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