2009年2月27日 14時21分更新
日銀岡山支店は県内の景気について、個人消費が一段と弱まり、輸出も大幅に落ち込んでいるとして、先月に続いて「景気は悪化している」との見方を示しました。
日銀岡山支店によりますと、県内の個人消費は、乗用車の販売台数が普通車と小型車がともに大幅に落ち込んだため、去年の同じ時期より18.7%減ったほか、デパートの売り上げは衣料品や身の回り品の販売がふるわなかったため、先月は去年の同じ時期に比べて4.4%減り、5か月連続で去年を下回りました。
一方、県内の輸出額は、アジアや中東向けの自動車や鉄鋼の売り上げが落ち込んでいる影響で去年の同じ時期に比べて50%余り減り、県内の製造業の企業では生産量を減らす動きが急速に進んでいます。
こうしたことから日銀岡山支店は「地場産業の減益幅が一段と拡大する見込みだ」として、先月に続いて「景気は悪化している」との見方を示しました。
日銀岡山支店のたか橋経一支店長は「消費者は賃金の減少や雇用への不安から節約しようという意識が強く、特売などで一時的に消費が増えても長続きしていない。景気の先行きは依然、不透明感がぬぐえない状況だ」と話しています。