2009年2月27日 14時21分更新
岡山市にある国際医療ボランティア団体AMDAは、ネパールでの医療支援を強化するため、現地に医科大学を設立して医師を育成することを決めました。
ネパールでは人口1000人あたりの医師の数が日本のおよそ10分の1と医師不足が深刻で、乳幼児や結核患者の高い死亡率が問題となっています。
AMDAでは20年前から現地に日本人医師を派遣するなどして医療支援を行ってきましたが、支援を強化するため、現地に、新たに医科大学を設立することを決めました。
大学は、これまでにAMDAが設置した病院の近くなどに建てる計画で、定員は1学年50人を予定しています。
AMDAで活動するネパール人医師を教員に迎え、小児科などを中心に専門性の高い医師の育成を目指します。
AMDAは、この計画を先月、ネパールの大統領に伝え、平成25年の設立を目指して国際協力銀行などに融資を求めることにしています。
AMDAの菅波茂代表は「実現すればNGOが医科大学をつくる世界初のケースだと思う。質の高い医師を育てて、医療の向上を目指したい。」と話しています。