岡山放送局

2009年2月27日 14時21分更新

県議旅費 2審も「返還を」

岡山県議会の議員2人が、ヨーロッパへの海外視察で違法にハイヤーを使ったとして、市民グループが県知事を相手取ってハイヤーによる交通費を返還させるよう求めた裁判で、2審の広島高等裁判所岡山支部は、1審に続いて原告の訴えを認める判決を言い渡しました。

この裁判は岡山県議会の小田春人議員と当時、県議会議員だった現在の津山市長の桑山博之元議員が、4年前、海外の視察でヨーロッパを訪れた際、移動でハイヤーを使い、県から交通費として55万円を受け取ったのは、違法だとして、岡山市の市民グループ、市民オンブズマンおかやまが石井知事に対して2人に50万円あまりを返還させるよう求めていたものです。

26日の2審の判決で、広島高等裁判所岡山支部の高田泰治裁判長は、「ハイヤーを利用しなければならない事情は認められず、最も経済的な経路や方法で旅費を計算するとした県の条例に反する」として、1審に続いて、原告の訴えを認め、2人にあわせておよそ50万円を返還させるよう石井知事に命じる判決を言い渡しました。