27日早朝、三重県津市の近鉄大阪線で電車が脱線する事故があり、現在も復旧のメドはたっていない。原因はポイントの切り替えミスだった。事故があったのは、津市を通る近鉄大阪線の東青山駅付近の下り線。午前5時半過ぎ、名張発伊勢中川行き2両編成の始発電車が本線脇の支線に入って脱線。電車には乗客と乗員合わせて11人が乗っていて、乗客の女子高生が足を捻挫するけがを負った。電車は駅の約300メートル手前で2両とも脱線。鉄柱に衝突し車両が右側に傾いた状態で止まった。脱線は本線と作業用支線の進行方向を切り替えるポイントを通過した直後。近鉄などによると昨夜、現場近くで線路の補修作業が行われた際、作業員がポイントを切り替えたまま戻さなかったことが原因だという。さらに駅員もチェックをしていなかった。近鉄大阪線の名古屋行き特急は現在も運休や名張までの折り返し運転となっている。復旧の見通しは立っておらず、1万5千人に影響が出た。警察は業務上過失往来危険の疑いがあるとみて捜査を始めたほか、国土交通省の事故調査委員会も原因を調べる方針だ。 (02/27 18:35)