■チベット人と北京政府との間に横たわる巨大な歴史と文化に関する解釈の違い、そして、海外メディアが伝える「人権問題」としてのチベット問題と北京政府が考えるチベット問題とは根本的にズレているから議論は噛み合わないままなのでしょうなあ。
中国外交部の姜瑜報道官は10日、北京での記者会見で、「チベット問題は中国主権と領土にかかわっている。国際社会はこの問題を理解し、中国が国家主権と領土保全を守ることに努力することを尊重してほしい」と述べた。……
■「主権と領土」と聞きますと、周恩来の『平和五原則』を思い出しますなあ。1954（昭和29）年６月28日に、インドを訪問したチャイナの周恩来首相が、インドのデリーでネルー首相と共に発表した共同声明に盛り込まれていたもので、�［療據�主権の相互尊重、�∩蠍濾垈朕�、�Ａ蠍瀑眄�不干渉、�な薪�互恵、�ナ刃其β検２燭箸盥碆欧瞥�想を好き放題に並べたような実に素晴らしい内容だと、当時の国際メディアは挙って賛辞を捧げたのだそうです。今となっては何ともナイーブで偏った評価だったと言えましょうが、当時の教科書を真面目に読んでしまった今の50代の日本人は、アジアに対する認識が矯正されないままになっているかも知れません。まことに教育は国家100年の計とはよく言ったものであります。
■当時の変な熱狂に気を良くしたのか？周恩来は、『平和五原則』を一般国際関係にも適用しよう！という大風呂敷を広げまして、翌1955年の4月18日に、インドネシアのバンドンで開催された「第1回アジア・アフリカ会議」において、平和五原則を具体化して発展させた『平和十原則』というものを発表したのでした。それが以下の十項目。
�ヾ靄榲�人権と国連憲章の趣旨と原則を尊重する。
�∩瓦討旅颪亮膰△販療敲歔瓦鯊砂鼎垢襦�
�Ａ瓦討凌洋爐諒薪�と大小全ての国の平等を承認する。
�ぢ捷颪瞭眄�に干渉しない。
�ス駭�憲章による単独または集団的な自国防衛権を尊重する。
��集団的防衛を大国の特定の利益のために利用しない。また、いかなる国も他国に圧力を加えない。
�Э�略または侵略の脅威・武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立をおかさない。
�┨餾殃響茲亙刃妥�手段によって解決する。
��相互の利益と協力を促進する。
��正義と国際義務を尊重する。
■昭和40年代に使用された社会科の教科書には、手放しで『平和五原則』やら「バンドン会議」を絶賛する熱に浮かされたような文章が掲載されていたものでした。バンドン会議は「第一回」のアジア・アフリカ会議として開催されたのに、その後はいつまでたっても「第二回」が開かれないという、実に情けない国際会議だという現実を無視してばかりもいられないので、いつの間にやらその種の礼賛話は教科書から消えて行ったとか……。
中国外交部の姜瑜報道官は10日、北京での記者会見で、「チベット問題は中国主権と領土にかかわっている。国際社会はこの問題を理解し、中国が国家主権と領土保全を守ることに努力することを尊重してほしい」と述べた。……
■「主権と領土」と聞きますと、周恩来の『平和五原則』を思い出しますなあ。1954（昭和29）年６月28日に、インドを訪問したチャイナの周恩来首相が、インドのデリーでネルー首相と共に発表した共同声明に盛り込まれていたもので、�［療據�主権の相互尊重、�∩蠍濾垈朕�、�Ａ蠍瀑眄�不干渉、�な薪�互恵、�ナ刃其β検２燭箸盥碆欧瞥�想を好き放題に並べたような実に素晴らしい内容だと、当時の国際メディアは挙って賛辞を捧げたのだそうです。今となっては何ともナイーブで偏った評価だったと言えましょうが、当時の教科書を真面目に読んでしまった今の50代の日本人は、アジアに対する認識が矯正されないままになっているかも知れません。まことに教育は国家100年の計とはよく言ったものであります。
■当時の変な熱狂に気を良くしたのか？周恩来は、『平和五原則』を一般国際関係にも適用しよう！という大風呂敷を広げまして、翌1955年の4月18日に、インドネシアのバンドンで開催された「第1回アジア・アフリカ会議」において、平和五原則を具体化して発展させた『平和十原則』というものを発表したのでした。それが以下の十項目。
�ヾ靄榲�人権と国連憲章の趣旨と原則を尊重する。
�∩瓦討旅颪亮膰△販療敲歔瓦鯊砂鼎垢襦�
�Ａ瓦討凌洋爐諒薪�と大小全ての国の平等を承認する。
�ぢ捷颪瞭眄�に干渉しない。
�ス駭�憲章による単独または集団的な自国防衛権を尊重する。
��集団的防衛を大国の特定の利益のために利用しない。また、いかなる国も他国に圧力を加えない。
�Э�略または侵略の脅威・武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立をおかさない。
�┨餾殃響茲亙刃妥�手段によって解決する。
��相互の利益と協力を促進する。
��正義と国際義務を尊重する。
■昭和40年代に使用された社会科の教科書には、手放しで『平和五原則』やら「バンドン会議」を絶賛する熱に浮かされたような文章が掲載されていたものでした。バンドン会議は「第一回」のアジア・アフリカ会議として開催されたのに、その後はいつまでたっても「第二回」が開かれないという、実に情けない国際会議だという現実を無視してばかりもいられないので、いつの間にやらその種の礼賛話は教科書から消えて行ったとか……。