上程されたのは一般会計1,484億4,600万円あまりを含む2009年度当初予算案など議案44件です。倉敷市議会2月定例会は、3月3日から代表質問と一般質問が始まり、予算案などについて審議します。また今日は2008年度の2月補正予算案などの議決が行われ、議案18件のうち16件が原案通り可決され、児島市民病院に関係する予算案2件は一般質問終了後、最終日に議決される予定です。
2009年度の一般会計の総額は201億5,600万円です。これは前の年に比べて3・7%減少しており、景気の悪化を考慮した緊縮型の予算編成となっています。人件費などの義務的経費や施設整備などの投資的経費が、必要最小限に抑えられていることがその要因となっています。歳入は、市税 82億3900万円(対前年度比 7・8%減)、地方交付税 40億7,000万円(対前年度比 13・4%増)で、市税の落ち込みを見込む一方で、地方交付税が増額されています。市債は18億3100万円で前年度よりも11・1%減少と、抑制されている一方で、財源不足を補うため、財政調整基金から3億円を取り崩します。歳出は市民生活に密着した施設の建設事業のほか、子育て支援や教育などに重点的に予算配分されています。主な事業は、新たな斎場を整備する事業に6億3,800万円。八浜小学校にプールを新設する事業に1億4,900万円。子育て支援の関連では、妊婦の無料検診の回数を5回から14回に増やすなど母子保健事業に5,500万円。教育関連では、35人学級の対象を小学2年生から小学3年生までに引き上げる事業に4,200万円などとなっています。
この講演会は、子どもを育てていきながら、親として成長していくためにみんなが抱えている不安や悩みをありのまま語り合う活動を続けている「育ち合いの会」が開いたものです。講師には、親業訓練インストラクター江崎英子さん、ゲストに倉敷公民館の笹治英昭館長を迎え、「知っている?自分の本音って・・・」と題した講演を聴きました。江崎さんは、子どもが「しあわせだ」と思って生きていることを親として実感したいなら、学歴や地位、名誉といった世間一般的な価値観や常識に縛られることなく、真実を見極めて事実を伝える努力、自分の本当の気持ちを語る努力が大切だと話しました。およそ30人の参加者は、江崎さんの話に耳を傾けながら親子の関係だけでなく人と人との関係を心地良いものにするためにも、本音で語ることの意味や大切さを学びとっていました。
放流をしたのは、倉敷市立柳井原小学校の全校児童34人です。用意されたフナはおよそ2万匹。大きさも体長3cmから20cmを超えるものまで様々です。これらのフナは柳井原養漁組合が業者から仕入れたもので、組合では大きさの違うフナを放流することで、ブラックバスやカワウによる被害を最小限に食い止めようとしています。児童たちは、「元気に育ってね」などと声をかけながら、次々にフナを放流していきました。柳井原地区には、郷土料理で、フナを材料にした「ふなめし」があり、昔は貴重なタンパク源として重宝されていました。しかし、飽食の時代を迎えたことと、材料となるフナがブラックバスやブルーギルなどの外来魚に捕食されるなどして年々漁獲量が減少しています。柳井原養漁組合では、地元の伝統料理であるふなめしを守っていくために毎年、フナの放流を行っています。
この作品は、瀬戸内市在住の備前焼作家役重 佳廣さんが初めて製作した雛人形です。役重さんは、多摩美術大学を卒業後、レリーフデザインに従事。ヨーロッパ・アフリカを放浪後、陶芸センターで学び窯を築きました。会場には、23対の雛人形が展示されています。夢空間はしまやでは毎年、倉敷市内で開催されている倉敷雛めぐりにあわせて紙やガラス、石などを素材にした雛人形を展示してきました。普段の備前焼作品から造形的な面白さが魅力の役重さんですが、雛人形の製作は、土の素材を残しながらどんな形で表現するか悩んだそうです。こちらの握り締めた指の跡を残した雛人形は、親から子へと代々引き継がれていく親の手のぬくもりをイメージしました。備前焼作家役重 佳廣さんの作陶展は、3月8日(日)まで倉敷市東町の夢空間はしまやで開催されています。