丹波市 医師募集
住民が力を合わせて医師を守る。
丹波市の特性と医療状況を教えてください。

兵庫県の中東部、山々に囲まれた丹波市は四季をとおして自然を楽しむことのできる地域です。

丹波市には県立柏原(かいばら)病院、柏原赤十字病院の二つの公的病院があります。診療圏は丹波市で、比較的高齢者が多い地域となっています。近隣には兵庫医大篠山病院、市立西脇病院があり、 協力して診療を行っています。

この丹波市でも数年前から医師不足の問題を抱えるようになりました。きっかけは他の医師不足地域と同様、大学医局からの派遣医師の引上げが主な原因です。

しかし、県立柏原病院が市民の活動により小児科閉鎖の危機を脱したことで、住民の医療、医師不足問題に対する意識が高まりました。現在も医師を守ろうと行政・市民が協力し必死で努力しています。


高源寺参道の天目かえでの紅葉
『丹波紅葉三山』のひとつ
高源寺参道の天目かえでの紅葉
丹波市の施策 医師研究資金 貸与事業の実施 産科医院 開設補助制度の創設 地域医療 市民講座補助金の創設 地域医療循環型 人材育成プログラムの実施

丹波霧
丹波名物の “丹波霧”
市民の医療問題への活動 県立柏原病院の小児科を守る会丹波医療再生ネットワーク

丹波市が取り組む施策
医師研究資金貸与事業の実施 医師研究資金貸与事業では貸与金の返還免除があるとのことですが、どのような制度ですか?

この「医師研究資金貸与事業」は丹波市内の公的病院に勤務する医師を対象に研究資金の貸与を行い、一定期間勤務継続していただいた場合、研究資金の返還債務を免除する制度です。
(今後赴任いただく医師だけでなく、現在勤務中の医師も申請ができます。)

対象勤務病院は兵庫県立柏原病院・柏原赤十字病院(週32時間以上の勤務形態)です。貸与額は年間100万円で貸与期間は3年間(合計300万円)となります。勤務を開始すると一年分ずつ一括でお渡しいたします。

貸与期間(3年)を上記の病院で継続して勤務していただいた場合は研究資金の返還債務を免除します。

丹波市の公的病院で勤務しながら研究資金の貸与を受け、十分な研究ができる制度です。3年間の勤務により返還免除となるので、充実した研究を行うことができます。

丹波市ホームページ 「丹波市医師研究資金貸与者募集のお知らせ」
  http://www.city.tamba.hyogo.jp/view.rbz?cd=3171
丹波市産科医院開設補助制度の創設 丹波市で新たに産婦人科を開設する場合、どの程度の補助をしていただけるのか教えてください

丹波市で分娩を扱う産婦人科医院を開設しようとする方に対して開設資金の補助を行います。

条件は次のとおりです。
@丹波市内で分娩を扱う産婦人科医院を開設し、継続して10年以上開業する見込みがある方
A産婦人科または産科の臨床経験を5年以上有する方

補助金額は6,000万円で、交付対象は医院設置のための土地、家屋及び償却資産です。

産婦人科の開業を考えているけれども、資金面で不安があるという方にはたいへんメリットのある制度です。もちろん丹波市が積極的にバックアップしていきます。

興味のある方はお早めにご連絡ください。お問合せは募集締め切りまで随時受け付けます。

丹波市ホームページ 「丹波市産科医院開設補助制度のお知らせ」
  http://www.city.tamba.hyogo.jp/view.rbz?cd=3451
地域医療市民講座補助金の創設 地域医療に関心を持ってもらうため、丹波市が積極的に市民活動を支援しているそうですね。

市民に丹波市の地域医療の現状を理解してもらうこと、医療について正しい知識と関心を持ち、行動してもらうことを目的に実施しています。

これは市内各種団体≪地域づくり団体(自治振興会、自治会など) ・社会教育関係団体(婦人会、PTA、青年団、老人クラブなど)≫で地域医療を考える講座等を開催した場合に5万円を限度に補助を行う制度です。

2009年2月現在、24団体が講座を開催しています。(参加者は1,858名)

この活動は市民の医療への関心の輪を広げるために大変重要な役割を果たしています。

丹波市で働く勤務医の負荷を少しでも減らすため、市民が自発的に行動する有意義な活動です。市も積極的にサポートしています。

丹波市ホームページ 「地域医療市民講座を実施される団体を支援します」
  http://www.city.tamba.hyogo.jp/view.rbz?cd=3027
地域医療循環型人材育成プログラムの実施 兵庫県、丹波市、神戸大学との協力で実現したこのプログラムは具体的にどういった制度ですか?

このプログラムは神戸大学の医師が神戸大学医学部附属病院と兵庫県立柏原病院で一定期間勤務します。目的は高度医療と地域医療の経験を積んでもらうこと、県立柏原病院に対し継続的に医師を派遣いただくことを目的としています。

プログラム参加医師は県立柏原病院で半年〜1年ほど勤務し、神戸大学に帰ることとなります。地域医療に興味はあるけれど、長期間の勤務には不安を持つ医師にも経験の場を提供することができ、注目を集めています。

丹波市民の医療問題への取り組み

丹波市では医療問題に対する市民活動が活発に行われています。

「変わるのを待つのではなく自分達で変える」という意識で、丹波市で勤務する医師をサポートし、安心して働いてもらおうと努力しています。

県立柏原病院の小児科を守る会

結成は平成19年4月、20歳代から30歳代の母親11人が集まり結成されました。現在では約20人が活動しています。

小児科存続の危機を知ることで始めた活動

県立柏原病院の小児科存続危機を知った若いお母さん達が活動を始めました。
小児科医師派遣を求める県知事宛の署名活動を開始し、丹波市民を中心に55,366筆を提出しました。この署名活動が他と大きく違った点は、お医者さんを大切にする地域づくりを提言したことです。

舛添要一厚生労働大臣が県立柏原病院を訪問
守る会の活動に早くから注目していた
舛添要一厚生労働大臣が県立柏原病院を訪問。

「私たちも『コンビニ感覚での受診』を厳に慎み、『柏原病院で勤務してみよう』と言われるような医師を大切にする地域づくり、住民合意の形成に努めます」

提出後、残念ながら、後期研修医や県養成医など小児科医の派遣が難しいこと、県が地域医療の実態を把握していないことがわかりました。

それでも市民が行動を起こして決意を表明したこと、実際に時間外患者が減少したこと、退職を考えていた県立柏原病院の小児科医師が退職を思いとどまり、さらにその後数名の小児科医師が他県や医局から赴任してきたことで世間から大変注目を浴びました。


意識を変えて行動を起こす

現在、「県立柏原病院の小児科を守る会」は次の3つのスローガンを掲げて活動を続けています。

主な活動は医師へのありがとうメッセージ(寄せ書き)の作成、症状別に受診の目安となるフローチャート「病院に行く、その前に」を作成、ホームページの開設、子育て中の母親へのPRなどです。
このフローチャートは、どんな症状のときに受診すればいいのかなどわかりやすく記載してあり、時間外患者数の減少に寄与しています。

県立柏原病院 小児科救急の時間外患者数
ありがとうメッセージ
医師へのありがとうメッセージ
フローチャート「病院に行く、その前に」
フローチャート「病院に行く、その前に」


「県立柏原病院の小児科を守る会」ホームページ  http://mamorusyounika.com/index.html
丹波医療再生ネットワーク

丹波市の医療環境の改善を目指して丹波市内の開業医、歯科医、看護師、薬剤師、市民有志が集い平成20年4月に設立しました。

医療提供者は「患者に優しくなれる」地域づくり、市民は「医師・医療関係者に優しい」地域づくりを目指し、勤務医の招聘に力をいれています。

医療問題理解のための講演会や映画会、イベントを実施し、医療問題啓発用のPRビデオ「今あなたがここで倒れたら」(17分)を自費製作しています。

医療問題啓発用のPRビデオ撮影
医療問題啓発用のPRビデオ「今あなたがここで倒れたら」
撮影の様子
講演会の様子
講演会の様子

「丹波医療再生ネットワーク」ホームページ  http://tambairyosaisei.web.fc2.com/
その他団体等の活動

・「丹波市地区赤十字奉仕団 (丹波市連合婦人会)」
柏原赤十字病院での病院ボランティアを平成20年10月6日から開始しました。施設案内や手続きの補助、タクシーの手配や車への乗降補助を行っています。

・「丹波青年会議所・商工会青年部」
チャリティーコンサートの収益金を地域医療を支える取り組みに寄付するなど、医療問題に関したイベントを開催しています。

・「たんば医療支え隊」
市民有志で結成しており、中高年層に医療問題の理解を深めようと市内各地で講演会や勉強会を行っています。現在約30名ほどで活動しています。

柏原町商店街連合会
柏原町商店街連合会
街灯にバナーを取り付け
店内に「のぼり」を設置
コモーレ(コープこうべを核としたショッピングセンター)の
店内に「のぼり」を設置

地元自治会による病院の草刈ボランティア
地元自治会による病院の草刈ボランティア
「11万人のキャンドルナイト」
丹波青年会議所が協賛して行ったイベント
医療再生を願う「11万人のキャンドルナイト」の様子


兵庫県立 柏原病院 兵庫県立 柏原病院
兵庫県立 柏原病院
住所 〒669-3395 兵庫県丹波市柏原町柏原5208-1
TEL 0795-72-0524
院長 酒井 國安
募集科目 内科、外科、小児科、産婦人科、泌尿器科、眼科、整形外科、
脳神経外科、麻酔科、リハビリテーション科、皮膚科、耳鼻咽喉科
給与 県給与条例適用 (医師職)
(例)
ア) 平成13年卒の場合 381,600円(正規職員)
イ) 平成16年卒の場合 297,900円(臨時的任用職員)
 
※以下、手当等はア)、イ)ともに同じです。
  ・地域手当 本給×13%
  ・期末・勤勉手当 (本給+地域手当)×4.5ヶ月(年間)
(6月、12月に支給)
・ 通勤手当、扶養手当、住居手当、特殊勤務手当、超過勤務手当、
  宿日直手当(20,000円/回) など
・ このほか、初任給調整手当(月316,500円)が支給され、
  神戸・阪神間の病院より優遇されています。
  (年間 約300万円の増額になります)
研究補助 丹波市の研究資金貸付制度
3年間で300万円の貸付があります。
(毎年100万円ずつ貸し付けされ、1年間当院に勤務すれば100万円の償還免除、2年間勤務すれば200万円の償還免除、3年間勤務すれば300万円の償還免除となります。研究内容は自由で制限はありません。)
主な医療機器 MRI装置(平成20年度更新)
ガンマーカメラ、心臓血管連続撮影装置、リニアック装置、 多目的デジタルX線テレビ装置、コンピューター断層撮影装置、 体外衝撃波結石破砕装置、超音波診断装置(心臓用、腹部用)
URL http://www.kaibara-hp.jp/
問合せ先 総合メディカル梶@神戸支店
TEL: 0120-521-333
担当:兒玉(こだま)
兵庫県立柏原病院
TEL:0795-72-0524
担当:新田(にった)

日本赤十字社 柏原赤十字病院 日本赤十字社 柏原赤十字病院
日本赤十字社 柏原赤十字病院
住所 〒669-3309 兵庫県丹波市柏原町柏原259-1
TEL 0795-72-0555
院長 玉田 文彦
募集科目 内科、外科、整形外科
給与 日本赤十字社職員給与要綱により支給   
■経験年数 ■年収(実績)
5年〜10年 1,500万円〜1,800万円
10年〜15年 1,700万円〜2,000万円
15年〜20年 1,900万円〜2,200万円
・ 通勤手当 最高55,000円
・ 住居手当 最高27,500円
・ 扶養手当 超過勤務手当、退職金制度ほか
研究補助 丹波市の研究資金貸付制度
3年間で300万円の貸付があります。
(毎年100万円ずつ貸し付けされ、1年間当院に勤務すれば100万円の償還免除、2年間勤務すれば200万円の償還免除、3年間勤務すれば300万円の償還免除となります。
(研究内容は自由で制限はありません。)
URL http://www.kaibara.jrc.or.jp/
問合せ先 総合メディカル梶@神戸支店
TEL:0120-521-333
担当:兒玉(こだま)
柏原赤十字病院
TEL:0795-72-0555
担当:四條(しじょう)、寺尾(てらお)

丹波市の紹介

丹波市は兵庫県の中東部、日本海と瀬戸内海のほぼ中央に位置する盆地にあります。積雪は年に数回ほどで気候は神戸近辺と変わりありません。 大阪・神戸から車で1時間ほど、電車でも1時間半ほどで到着します。

市内には大型ショッピングモールなどがあり日常生活は十分満たされます。

公立小・中学校、伝統ある県立高校もあります。通学圏内に有名私立進学校もあり教育面でも充実した環境となっています。

丹波市は何より、四季の美しさ、そして多くの産品があります。名所と味わい深い旬の食材に事欠かない土地です。

丹波柏原八幡神社
兵庫県指定の重要文化財
『丹波柏原八幡神社』
白毫寺と近藤フジ園の九尺藤
5月初旬には、白毫寺とお隣の近藤フジ園の
「九尺藤」が見事な花を咲かせます。
紅葉の名所
丹波には紅葉の名所が数多くあり、
シーズンにはたくさんの人で賑わいます。
はだか祭り
『はだか祭り』
病気が治癒したあらわしとして
裸になって多数でぶつかりあうという珍しいお祭り。
岩屋山でスカイスポーツ
岩屋山はスカイスポーツの上級フライト場として
西日本有数の上昇気流をもっています。

リンク
お問い合わせ

丹波市の病院見学や視察に是非お越しください。

旅費は丹波市の規定により、市が負担します。(基準を超える分は自己負担をお願いします。)

総合メディカル株式会社

総合メディカル株式会社 神戸支店
TEL : 0120-521-333
FAX : 078-321-3982
担当 : 兒玉(こだま)

丹波市

丹波市役所 地域医療課(氷上保健センター内)
TEL : 0795-82-4567(代表)
FAX : 0795-82-5402
e-mail : chiikiiryo@city.tamba.hyogo.jp
担当 : 西山(にしやま)・小畠(こはた)