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2007/03/11 14:48 KST
海外駐在の総領事、韓国人観光客に「苦言」


【ソウル11日聯合】ソウルでこのほど開かれた総領事会議に出席するため帰国した3人の総領事が、韓国人海外旅行客の実態などについて紹介した。金鍾海(キム・ジョンヘ)在フランクフルト総領事、李鍾七(イ・ジョンチル)在仙台総領事、全在万(チョン・ジェマン)在広州総領事が、聯合ニュースとの座談会形式のインタビューで、海外旅行客1000万人時代に韓国人がとるべき行動などについて話した。

 3人の総領事は、自身の駐在地でみた典型的な「醜い韓国人」の姿について触れた。ドイツに駐在する金総領事は、欧州を訪れる韓国人は概ね秩序を守るほうだが、道端にたばこを捨てたりつばを吐くケースが多くみられ、現地住民は非常に不快に思っていると述べた。また、空港で大声を出す人を見ると韓国人であるケースが多いとし、東洋人の中では韓国人と中国南方の人がうるさいほうだとの見方を示した。ブランド品を買いあさる行為も現地の韓国に対するイメージに悪影響を与えていると述べた。

 日本に駐在する李総領事は、円安の影響で日本を訪れる韓国人旅行者が増えており、昼にはスキー、夜には温泉を楽しむ人が多いとしている。多くは3〜4人のグループで行動するが、温泉でうるさく騒ぐ韓国人の姿は頻繁にみられるという。観光地では韓国人の増加から、案内看板などに韓国語を併記する例が増えているが、ある温泉ではシャンプーなどを持ち帰らないよう求める注意書きが韓国語でだけ書かれていたという話も聞いたことがあると紹介した。

 中国に駐在する全総領事は、経済発展水準が韓国以下の国に来て金持ちぶりを見せ付け、現地住民を無視するような態度は控えるべきだとくぎを刺した。広州市内にある北朝鮮系レストランで韓国人観光客20人余りが公演用ステージを独占してダンスに興じるなどし苦情が入ったこともあるという。

 こうしたことから、総領事らは海外旅行客に対し、海外では自分の身は自分で守るという考えを徹底し、旅券紛失などに注意を払うよう求めている。特に旅券を3回以上紛失した場合には、売買の可能性もあるとして捜査依頼を出すこともあるとしている。

 一方、海外での領事業務に対する期待が高いことにも苦言を呈した。李総領事は、日本人海外旅行客の場合は旅行者が求めることができる領事業務の範囲を理解しているが、韓国人旅行者はそうではないとし、領事がどれだけ努力してもいつも非難を受けているとため息をついている。金総領事も「午前4時に旅券を紛失したとの電話連絡を受けたことがある。業務開始の午前9時に領事館に来るように言ったが、午後に出国しなければならないとしてすぐに対応するよう求められた」と話す。

 総領事らは、在外公館は限られた人数で業務を行っており、良質のサービスを提供しようとするならば業務担当者に疲労を与えないようにすべきだとし、良質のサービスを期待するならば、良質のサービスを提供できるよう適切な要求をすべきだと話している。