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“死に体”批判も…ポスト麻生の動きが加速<2/26 20:57>

 25日夜にアメリカから帰国した麻生首相は26日、朝から衆議院予算委員会に出席し、民主党は首脳外交を続けることを厳しく批判した。このような中、自民党内からも「麻生首相はもう持たない」との声が上がり、「ポスト麻生」の動きが加速している。

 ホワイトハウスに一番乗りしてオバマ大統領と中身の濃い首脳会談ができたと胸を張る麻生首相を、民主党・前原副代表は「国益を害する」と痛烈に批判した。

 前原副代表「レームダック(死に体)の首相が首脳外交をするということは、違和感を覚える。国益を害する」

 麻生首相「一国を代表してきちんと瑕疵(かし)なく選ばれた首相が、国益を代表して他国と交渉する。当然のことだと思っている」

 また、民主党・細野議員は、自民党内でも「麻生首相では選挙は戦えない」との声が大勢になっていることを念頭に、麻生首相自らが解散に打って出るつもりなのか重ねてただした。これに対し、麻生首相は「しかるべき時機を見て、私が解散を判断します」と答え、強気の姿勢を崩さなかった。

 しかし、自民党内の動揺は収まっていない。夜ごとに自民党議員同士の会合が行われている中、25日夜は次のようなシーンが見られた。

 谷垣元国交相「どうも!今日は上杉元議員らを励ます…」

 森元首相「お〜!」

 谷垣元国交相「我々、(以前に)野党になったときにこの会合をやっていまして、(そのときは)どうしたら与党に戻れるかって」

 森元首相「そんなことを言っていたら、また(野党に)なるかもしれない」

 野党に転落する危機感は、今やすべての自民党議員に共通しており、様々な会合でポスト麻生の名前がささやかれている。名前を挙げられているのは、前回の総裁選に出馬した与謝野財務・金融・経済財政相と小池元防衛相、石原幹事長代理、石破農水相に加え、野田消費者相や参議院の舛添厚労相らだが、まとまりはなく、誰が有力というレベルではない。

 麻生首相は、早くも来年度補正予算案を編成して追加の経済対策を打ち出すほか、7月にイタリアで行われるサミット(=主要国首脳会議)まで外交日程を数珠つなぎにして、何とか求心力を維持したい考え。

 こうした中、麻生首相の盟友・安倍元首相は、中堅若手議員の会合で「首相は絶対に辞めない」と言い切った。しかし、27日には来年度予算案が衆議院を通過し、年度内成立が確実になる。27日以降、ポスト麻生を模索する動きがさらに活発化するのは避けられない情勢。

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