TOP >> SPECIAL >> 戦極 國保尊弘広報インタビュー中編「勝負において生まれるものは、勝ち負け以外にもたくさんある」

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――5月18日に開催される「戦極〜第二陣」の会場は有明コロシアム。この会場のメリットは?
國保 有明というと不便に感じる方が多いと思いますが、今は電車も通って非常に便利なところになっているんですよね。近くには駐車場もけっこうありますし。そういう面では行きやすい。加えて有明コロシアムはすり鉢状ですから、お客さんがとても観やすい会場であると。
――会場の形状を活かした演出も?
國保 そうですね、有明でしかできない演出もあるでしょうね。
――さて、ここからは肝心のマッチメークについてうかがっていきたいのですが。
國保 本当はもう出さないといけないんですが、どうしても発表する前にケガがあったり……。不慮の事故となると、どうしようもない部分もありますから、今はちょっと変更して詰めているところです。
――実際のところ、マッチメークの難しさを痛感されているのでは?
國保 試合展開を読んでいかないといけないですからね。本当にその通りになるのかどうかというところは、蓋を開けてみないと……。でも、そこが真剣勝負の魅力ではないかと思います。筋書きのないストーリー。何が起こるか分からない。それがいいことばかりではないと思いますけど、だから面白いと言えますよね。
――想像を超えて素晴らしい試合になることもあれば、逆に「これは絶対にいい試合になる」と思ったものが凡戦になることも……。
國保 そういうこともこれから出てくると思いますよね。それだけは本当に分からない。でも、どんな結末になっても、それも一つの結果だと思っていますし、勝ち負けということだけではないですしね。
――勝ち負け以外というと?
國保 勝ち負けを超えた勝負論というか、やっぱりリアルなファイトから生まれるものがあると思うんです。当然、結果としてどちらかが勝ってどちらかが負けることになりますし、どっちがいいんだということであれば当然、勝った方がいい。ただ、勝負において生まれるものには、勝ち負け以外のものもたくさんあると思いますから。一つの友情であったり、一つの試合から勇気をもらうファンもたくさんいるでしょうし。
――旗揚げ戦では、どの試合に一番プラスアルファを感じ取れましたか。
國保 僕は1試合目のファブリシオ“ピットブル”モンテイロvsニック・トンプソン戦からいい試合だと思っているんですよね。お互いにまだまだ日本では知名度がないという部分では非常にもったいないカードだと思います。「この選手はこういう選手なんだ」というのが分かっていたら、皆さんもう少し面白がって観てくれたと思うんですよね。
――見せ方の問題ですか。
國保 というか、やっぱり地上波がないというところでは、トンプソン選手がどんな選手なのか、ピットブル選手がどういう選手なのか、なかなかファンに浸透していないですよね。ですから今後はPRも強化しないといけないと思いますし、何試合か日本で試合をこなしていくことによって認知されていくということは、ファンが一番分かっていると思っています。まずは日本での試合をどんどんしてほしいですよね。
――2人とも定期的に登場しそうですか。
國保 出てもらおうと思っています。ピットブル選手は本当は5月に出てもらいたかったんですけど、ケガで出られない状況ではあります。旗揚げ戦の試合に話を戻せば、2試合目でアントニオ・ブラガ・ネト選手と闘った川村(亮)選手もね、少し厳しいかなという劣勢の中から、打撃で反撃して勝てたのが大きかった。相手の持ち味を出しながら、なおかつ勝てたという試合ですよね。

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