中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 三重 > 2月27日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【三重】

たこ焼きで地元に元気を 生地・調味料に県産食材

2009年2月27日

県産の食材を使ってたこ焼きを作る森田松之助さん(右)=津市栗真町屋町で

写真

 津市の三重大の正門近くに、三重県産の食材を使った学生のたこ焼き店が開店した。店主の同大教育学部1年、森田松之助さん(20)=滋賀県野洲市出身=のモットーは、近江商人に受け継がれた「売り手良し、買い手良し、世間良し」の三方良しの心得。「売り手良しは商売人として当然。地元の食材を通して買い手や世間の元気につなげたい」と夢を描いている。

 店の名前は「たこのすけ」。三重大の学生が経営するバー「バズーカ」の一角にある。授業後の午後5時から11時までの営業。6個入りで280円と学生ならではの“良心的”な値段だ。

 食材は、昨年秋から県内の企業を訪ねて集めた。津市の下津醤油を使った「だししょうゆ」、尾鷲市のしお学舎の塩、伊賀市の伊賀越のぽん酢の地元産3種の味とソース味がある。生地は県産の小麦100%。2種類を混ぜ合わせ、独特のもちもちとした食感を出した。松阪市の辻製油が開発したトウガラシの辛み成分カプサイシンのエキスを使った新メニューも考えている。

 実は肝心のタコは外国産。三重県産は値段が高くて割に合わず使えないのが目下の悩みだ。森田さんは「仕入れ先を開拓して何とか使いたい」と模索を続けている。

 以前から起業に興味があった森田さん。滋賀県立守山高時代、水泳部の練習帰りに屋台のたこ焼きを食べるのが楽しみで、最初に店を開くならたこ焼きと決めていた。店の営業日は月、火、金、土曜日。ブログ「たこのすけ大学」でも店の情報を発信している。

 (吉田優美恵)

 

この記事を印刷する

広告
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ