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与謝野vs鳩山邦夫「ポスト麻生」で閣内抗争勃発

 麻生太郎内閣の支持率が「退陣水域」の10%前後で低迷する中、与謝野馨財務・金融・経済財政相(70)と、鳩山邦夫総務相(60)の存在感が高まっている。注目度抜群の主要閣僚というだけでなく、政界再編も見据えた「ポスト麻生」候補として急浮上しているのだ。閣内抗争に発展必至だ。

 「首相はプライドが高い。単に『女性』とか『若い』という後継候補が浮上したり、下克上といえる総裁リコールを仕掛けられたら逆ギレする。玉砕覚悟でバカヤロー解散をやりかねない」

 自民党中堅はこう危惧する。

 2009年度予算案は今週中に衆院を通過し、年度内に成立するメドがついた。党内の関心は「麻生内閣で総選挙に突入するのか、否か」に移り、閣内からは「麻生降ろし」を封じる内閣改造論も飛び出している。

 これに対し、中堅・若手らが「ポスト麻生」候補を模索しているが、「反麻生」色の見える小池百合子元防衛相(56)や石原伸晃元国交相(51)ではなく、与謝野氏や鳩山氏が注目を集めつつあるのだ。

 「任期途中の首相を退陣させるのは簡単ではない。首相の矜持を守りながら、混乱を避ける“事実上の禅譲”がベスト。それには、体調不良などを理由に、経済政策やかんぽの宿問題で評価された与謝野氏か鳩山氏かが『麻生路線を継承する』という形がいい」(同)

 この2人には、党内を納得させられる理由がもう1つある。与謝野氏は民主党の小沢一郎代表と囲碁仲間で、鳩山氏の兄は民主党の鳩山由紀夫幹事長というパイプだ。永田町事情通はいう。

 「次期総選挙は民主党が第1党になる可能性が高いが、護憲ゴリゴリの社民党も加わる連立政権は安全保障政策などで早晩行き詰まる。そこで、民主党と自民党との大連立(中連立)構想が復活する芽がある。与謝野氏か鳩山氏ならば選挙管理内閣の首班だけでなく、政界再編のキーマンにもなれる」

 こうした流れを意識したのか、与謝野氏は22日のNHK「日曜討論」で、新たな経済対策について「経済界や国民、あるいは与野党からいろんな声が出てくる。それを、どうまとめるかだ」と述べ、野党にも協議を呼び掛ける考えを披露。

 一方、鳩山氏は24日の閣議後会見で、麻生内閣の支持率低下について、「つらい支持率だが、これを元手に倍々ゲームで増やす方法を一生懸命考えたい」と語った。

 ともに、天下獲りの意欲をにじませた物言いとも聞こえる。

 政治評論家の小林吉弥氏は「首相退陣となれば、後継本命は与謝野氏だろう。鳩山氏はかんぽの宿問題で名前を売ったが、いまいち党内に広がりがない。リベラル勢力は谷垣禎一元財務相を担ぐ可能性がある。ただ、楽観主義者の首相は支持率10%あれば自分で解散総選挙を打ってくる。そこが、自民党議員らには悩ましいところだ」と語っている。

ZAKZAK 2009/02/26

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