ローディー Nakazawaのよもやま話
<
よもやま話2004
/
よもやま話2005
/
よもやま話2006
/
よもやま話2007
/
よもやま話2008
>
第259話 2009年2月24日
スペシャライズド・ターマックSLのニセモノに注意
先日、ピナレロ・パリカーボンのニセモノが出回っているという話題をご紹介したばかりだが、こんどはスペシャライズド・ターマックSLのニセモノが出回っていることが確認された。
スペシャライズドの本国サイトに注意喚起の文章が紹介されている(↓)。
http://www.specialized.com/bc/SBCWhatsNewDetail.jsp?article=6353&refp=USHome
これによると、ニセモノはe-bayなどのネットオークションから出回ったものであり、以下の製品で確認されているという。
2008 S-Works Tarmac SL, size 52 & 54cm in Red and Blue colors
2007 S-Works Tarmac SL, size 52 & 54cm in Red and Blue colors
これらフレームはフレームとフォークにシリアルナンバーがない、フォークのシリアルナンバーがクラウンの下にある、フォークのシリアルナンバーがK85Lxxxxとなっている、などの特徴があるという。
ヤフオクでピナレロ・パリカーボンを大量に売りさばいていた出品者の出品物は、やはりピナレロ・ジャパンとピナレロ本社によってニセモノであることが確認され、現在複数の落札者から「警察への通報をした」「すみやかに返品・返金に応じよ」という苦情がよせられている。また、この出品者はスペシャライズド・ターマックSLのニセモノも出品していたようで、こちらも落札者による苦情が寄せられている(↓)。
http://rating8.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/rating?userID=superkentakki&author=ariobob31&aID=
n64298451&bfilter=-1&bextra=&brole=&bapg=1
出品者自身、ブローカーからニセモノをつかまされた被害者である可能性もあるが、それにしてもこれだけのニセモノを日本にばらまき、大金を稼いだ責任は大きいと言わざるを得ないのではないだろうか?
第258話 2009年2月12日
ピナレロ・パリのニセモノに注意(続報)
ついにピナレロ本社とピナレロ・ジャパンからも注意喚起のリリースが出た
以下、ピナレロからのリリースです。
ピナレロからのリリース
第257話 2009年1月11日
ニセモノのピナレロにご注意!
最近、ニセモノのピナレロが出回っているという情報が流れてきたので、ご紹介します。ピナレロ購入を考えている人は注意しましょう。
ニセモノの大部分は、e-bayやyahooなどのネットオークションを通じて世の中に出回ったようです。ピナレロ社でそのニセモノを入手・確認したところ、外観は塗装からロゴまで精巧に模造されているが、細部は微妙に異なっており、強度試験に掛けると実用に耐えるような製品はなく、非常に粗悪なカーボン素材が使われているそうです。ニセモノが確認されたのは、以下の製品です。
PINARELLO PARIS-CARBON 2008
サイズ/51.5、53、カラー/ブルー、レッド、レプリカ
ピナレロ・ジャパンにもニセモノを購入したと思われるユーザーからの問い合わせが数件寄せられているそうですが、どのような事情があってもピナレロ・ジャパンが認定した正規販売代理店以外で購入した製品には、一切の保証はありません(正規品であっても、オークション等で販売されたものは保障なし)。
おそらく中国の工場でピナレロのホンモノの金型を使い、グレードの落ちるカーボンでニセモノを作り、それを横流しする輩がいるのでしょう。
これは、本当に粗利が大きい詐欺だと思います。何たってカーボン素材は24tを10とすると、30tは20、40tは30、80tは40と、倍々に高くなっていきますからね。つまり、80tカーボンを使って40万円の原材料費で作られるフレームは、24tのカーボンを使えば10万円でできるワケです。
パリカーボンのニセモノは「実用に耐えるものではない」ということですから、24tよりもさらにグレードの低いカーボンが使われているものと思われます。おそらく、原材料費は数千円から数万円程度なのでしょう。
このような世界的な不況の時代ですから、そんなことをする連中も出てくるのでしょうね。なんとも世知辛い世の中です。
日本国内でもオークションでニセモノとおぼしきフレームの出品者が確認されているそうです。さっそく、ヤフオクで確認してみると、確かにパリカーボンの新品フレームがいくつも出品されていますね。写真はそのうちの一つ。ただし、出品者の名誉のために言っておきますと、これがホンモノなのかニセモノなのか、私にはわかりません。ただ、間違いなく言えることは、こんな状態で投げ売りされているフレームは、私は絶対に買わないということです。
ついでに付記しておきますと、チネリ・RAMシートポストのニセモノ、クリスキングのヘッドセットのニセモノも、ネットオークションを通じて世の中に数多く出回っているようです。
http://www.cinelli.it/scripts/shownews.php?Id=90&lang=EN
http://www.aandf.co.jp/superbicycle/chrisking_copy.html
こんな状況ですから、これら以外にも色々なニセモノが出回っていると考えるのが自然ですね。ヤフオクで自転車パーツ、特に「新品」と記しているモノを買う時は、本当に注意する必要があるでしょう。