火曜日に発熱し、医者に診てもらったら検査の結果インフルエンザA型! 火曜日から金曜日まで4日も休んでしまいました。インフルエンザで仕事を休んでも、チケットを取ってあるミュージカルはちゃんと観に行きます! 体調を心配しながら、あいにくの冷たい雨模様の中、東京国際フォーラムに足を運びました。
私のインフルエンザが伝染ってしまった家内は、観に行くのをあきらめました。急きょ、いつも芝居やコンサートに一緒に行っている友人を誘ったら、一緒に観に行ってくれるという返事。こうゆう無理な頼みを聞いてくれる友人は、大切にしなければいけないと、改めて思った次第。急な誘いで会ったことと、中央線が人身事故で一時不通となったことなどで、友人がホールにやってきたのはギリギリ開演10分前。それでも間に合ったので最初から観ることが出来ました。
今日の席は、1階13列。結構前の方の席で、オペラグラスを使わなくても、役者の表情が見える席で良かったです。
2007年の初演に比べて、松岡充の歌が格段に良くなっていました。存在感も増した感じです。
初演時と役者が変わったことで、それぞれの役の性格も、少し違って感じました。初演時、岡幸二郎だったボイラー係・フレデリック・バレットは、今回の上演では宮川浩が演じました。岡幸二郎のボイラー係は軽業師のようにひょいひょいと舞台を上へ下へと移動していたようなイメージがありますが、宮川浩のボイラー係は船の乗組員の中でも最下層に位置づけられる苦しい立場をより鮮明に演じていました。とても存在感がありました。
初演時、鈴木綜馬だった通信士ハロルド・ブライドは、初演時一等航海士マードックだった岡田浩暉が役を変えて演じました。職務に実直な役柄の演技は、私は初演の鈴木綜馬の演じたキャラクターの方が好きでした。岡田浩暉も決して悪くはないのですが、役者の技量ではなく、演出が変わったのかも知れません。
このミュージカルは、大人数で歌いあげる曲が多く、大人数で歌う歌は迫力があって、それを聞くだけでも観に来た価値があるように思います。
また、藤木孝や、浜畑賢吉、光枝明彦、諏訪マリーといったベテランの歌声も、素晴らしいです。

初演時、森口博子が演じた二等船客アリス・ビーンは、今回は入絵加奈子が演じていました。初演時の森口が演じたミーハー娘風のキャラクターが、今回は少し年をとった中年女性に変わっていました。演出が変わったのか、それとも、初演時に森口に求められていたキャラクターも中年女性だったのか。初演時の少し浮き出たキャラクターから変わり、良い意味で周りに溶け込んだキャラクターになっていました。
終盤、救命ボートが無くなって、取り残された乗客のエピソードでは、涙があふれてきました。
再演の今回公演は、初演時よりも、格段に良くなっていたと感じた公演でした。
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