かんぽの宿問題 鳩山総務相、当時の法律案と対外用に作られた資料の違いについて憤慨
26日も国会でもめにもめた「かんぽの宿」問題。そんな中、渦中のオリックスグループの宮内義彦CEO(最高経営責任者)が公の場に登場した。
鳩山総務相は、衆議院総務委員会で「私も性格がわりかし単純なものですから、言葉を選んでしゃべることが、兄(民主党の鳩山幹事長)と違ってできないものですから」と述べた。
かんぽの宿をめぐり、26日も「鳩山節」がさく裂、25日夜はきわどい発言をしていた。
鳩山総務相は「朝日新聞社から『死に神』という称号を与えていただきましたが、現在は『かんぽの宿の守り神』として仕事をしております、鳩山邦夫でございます」と述べた。
鳩山総務相は、2012年までのかんぽの宿売却について、見直しして構わないと明言した。
さらに鳩山総務相は、質問する野党議員に、「(かんぽの宿に)お泊まりになってはいないんですか? できれば、定額給付金を受け取って、お泊まりいただけるとありがたいと思います」と述べた。
そして、当時の法律案と対外用に作られた資料の違いがクローズアップされた。
かんぽの宿などについて、法律案には「民営化後、5年以内に譲渡または廃止」となっている。
しかし、対外的な資料には「暫定的に5年間保有」と書かれていた。
民主党の川内博史議員は「暫定的に保有(5年間)と書くというのはですね、これは何で違う言葉を使ったんですかね。『譲渡または廃止』と書けばいいじゃないかと思うんですが」と述べた。
この意味について、鳩山総務相は「基本的に同じであると考えると、答弁書を作った人は書いてくれましたが、わたしはこの答弁書を作った人は間違っていると思います。全然意味違うじゃないですか。わたしのように不勉強な人間は、法律案なんか見ないから、当分続くんだな。おれをだましたのか、この文書はと」と話した。
一方、全国70カ所のかんぽの宿などの購入が白紙になったオリックスグループ。
オリックスグループの宮内CEOが26日、福井市で「アメリカ人が1人でやっていることを日本では2人かけてやっているサービス業。これは、官がやるから参入してはいけませんというような分野が、あまりにもたくさんある」と述べた。
(02/26 18:37 福井テレビ)