(cache) 漫画家の犬 200602

不眠症とポメラギオン。

こんばんわ、茶壺です。
仕事明けで、ンボーッ・・としてる飼い主の靴下を素早く盗み取る、怪盗ポメラギオンである。こいつは仕事明けには必ずわちに靴下盗まれるから、合計１２０靴下やられておるに違いない。

さて、飼い主は昨夜４３時間起きてて少し仮眠を取り、さっき原稿を上げて担当さんに渡したばかりである。うむ、走り終えた孤独なマラソンランナーのお顔をしておるな。
飼い主はデビューしたての新人の頃、漫画家というのが本当に寝れない職業である事に驚愕し、『１０年後にはちゃんと寝れる、立派な漫画家になってやる！』と心に誓ったのだが、今年１５周年の徹夜が上手い漫画家になったようである。

ところで、飼い主の睡眠とポメラギオンには密接な関係がある。
実は飼い主は、わちと暮らす前に不眠症になっていた時期がある。これは漫画家に限らず、ハードワークをこなす方々にも関係ある症状なので、なんらかの参考にでも聞いてもらえれば幸いである。
６、７年ほど前、仕事依存症だった飼い主は連載を４、５本持ち毎月１３０ページ以上の原稿を描いていた。まぁ、当然のごとく寝る時間はほとんどなく、少し横になっても次の原稿が間に合わなくなるのではないかという恐怖感からなかなか寝付けず、そのうちフトンに入ると体中の血管を羽ボウキで逆撫でされるような不快感におちいるようになってしまった。
そんな状況のもんだから、食欲もなくなり１日１食　納豆蕎麦ばかり食べていたそうだ。そうしているうちに、激しい頭痛と吐き気がするようになりしょっちゅうゲロゲロやっておった。飼い主は、そんな食べてないのに吐き気ばかりしておかしいなぁと思っていたら、それは栄養失調の症状だったのである。
不眠症に栄養失調、不幸のユニット時代の飼い主の写真がコチラである。

マイケルジャクソンでも鈴木その子でも月影先生でもないぞ。
もはや、筋肉に血流回す力がなくなり、顔だけでなく体全身青白くなってしまった飼い主である。最近、無茶なダイエットする乙女がいるが、それはマジでやめとけ。ジャクソンくんになるぞ。

こんなゾンビ飼い主が唯一寝れる場所が、旅先のホテルのベットであった。（仕事の電話がかかって来ないから。）そんな感じで、北海道をフラフラ旅していた飼い主が札幌で出会ったのが、北の天使ポメラギオンである。わちは、札幌パルコのワンワン展で売られていたのだ。
実家では常に２匹以上の犬達と暮らしていた飼い主であるが、どれもみなもらって来たり飼い主の実家で繁殖した子達だったので、ペットショップで犬を買うという行為には全然慣れていなかった飼い主である。かなり迷ったあげく、『もし、この子が明日まだ売れ残っていたら、運命なので飼おう！』と決めてその場を後にした。翌日、飼い主が会場へ来たら、わちは４万円値下げされていた。
鉄より強い運命の糸であったな、飼い主。
そうして、東京へ連れて来られたわちであるが、着いたその日に飼い主の家で大ハッスルである。

置いてある物は引きずり回すわ、オチッコしまくるわ、とどめに飼い主お気に入りの高級ブランドのクッションにウンポコしてやったぞ。
『なんなのよぉ、コイツわぁ～！』と叫びながら、部屋中の汚れを拭き掃除しまくった飼い主は、その夜　何年ぶりかに自宅で熟睡したのである。
それからは、仕事とわちのお世話でヘトヘトになって短い時間でもしっかり熟睡するようになり、どんなに忙しくともわちと一緒にお散歩に出るようになった飼い主である。

うむ、今ではすっかりお顔が肌色になったな飼い主。
北の大地のポメラギオンを飼うには、そうでなければならんのである。

北の大地のポメラギオンも参加してるぞ。
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【2006/02/01 19:54】 | 漫画家（と担当）の生態 | 　トラックバック(9)

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