遺族が県に賠償求め提訴
遺族が県に賠償求め提訴 02/26 19:16

一昨年、佐賀市の路上で、知的障害がある男性が警察官に取り押さえられ死亡した問題です。

男性の遺族がきょう、佐賀県などを相手取って損害賠償を求める訴えを起こしました。

佐賀地裁に提訴したのは、死亡した安永健太さんの父親・孝行さんと弟の浩太さんです。

この事件は一昨年9月、知的障害がある健太さんが、佐賀市の路上で、自転車で蛇行運転をしていたとして、警察官5人に取り押さえられ、直後に死亡したものです。

訴状などによると、遺族側は、警察官らが健太さんに馬乗りになって殴る蹴るの暴行を加え、その結果として健太さんが死亡したとして、県警を管理する立場の佐賀県などにおよそ4,200万円の損害賠償を求めています。

この問題をめぐっては、遺族から刑事告訴を受けた佐賀地検が、去年3月、警察官5人を不起訴処分にしていて、遺族は裁判所の職権で公判を開くように求める「付審判請求」を申し立てています。