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「我輩は猿である」 [ウィキッド]

人間という生き物は実に不思議だ。
今回は我輩の目から見たウィキッドの舞台裏についてほんの少しだけ書かせて貰おうと思う。

あ、ちなみに我輩はオズ陛下から名前を賜った一匹の猿である。ウキャッ!

さてさてここはリハーサル室。時はウォーミングアップとミーティングを終えた開演一時間半前。

ここには男女問わず様々な人間が存在する。
振りの稽古をする者、発声をする者、身体を解し続ける者、
ナイスな「くびれ」を得ようとフラフープに没頭する者など。

しかしここに我輩の目を奪ってやまない男がいる。
その男の名前は品川。

一見、山手線の駅のような名前のこの男が、
毎日一心不乱に縄跳びを飛び続けている。
ただそれだけなら別にたいした事は無いのだが、彼はちょっと一味違っていたのです。

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最初はただの二重飛びだった。
しかし彼は一週間程で、あの三重飛びを軽々とこなすようになると
今度は見る者を必ず愉快な気持ちにさせる超高速隼飛び、
そして我輩にはなんとも説明が出来ない「品川飛び」
(いつか品川氏から説明して貰ってね!)を開発し、気がつけば周りの人々をも巻き込んでいたのです。

一本の縄を使い二人一緒に二重飛びを飛んだり、
ついには一本で四人一緒に飛ぼうなんて無茶な試みを・・・・・成功させてる~~っ!!


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そう!彼はまさに職人。そんな彼に聞いてみた。何故そこまで?

彼は一言。

「いやぁ、喉が起きるんスよね」

・・・・・・・・・・・・・・おそるべし!!!

きっと「縄跳び大好きなんスよ!」とか、「昔から得意で!」とかなんだろうなと考えていた
お猿さん、彼の根っからの職人気質にもう脱帽です。

それから彼は、フラフープを使っての二重飛びを軽~く成功させると、
今は夢の四重飛びに挑んでいる。
凄いぞ品川、頑張れ品川。
彼は楽しみながらひたすら探究していく事の素晴らしさを我輩に教えてくれたのでした。
ありがとね。

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もしまたの機会があれば、お客様からの差し入れ等が楽屋のお茶台に並んだ時に
数多く出現するニコニコ食いしん坊さん達や、
なぜか転がしたフラフープをくぐろうと懸命に挑み続ける男達にも是非触れてみたいと思う。

いやはやなんとも本当に人間とは不思議で興味深い生き物である。

(『ウィキッド』丹下博喜)


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