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近視治療:「レーシック手術」で角膜炎など集団感染 東京

 東京都中央区保健所は25日、「銀座眼科」(中央区銀座6、溝口朝雄=ともお=医師)で、レーザーを使って近視を治す「レーシック手術」を受けた患者67人が角膜炎や結膜炎を発症したと発表した。手術に用いる医療器具の滅菌が不十分だったのが原因とみて調べている。

 保健所によると、感染したのは、同眼科で昨年9月23日から今年1月17日までにレーシック手術を受けた639人のうち少なくとも67人で、1人は入院中。医療器具を高圧蒸気で滅菌する機械が故障し、消毒が不十分だったためとみられる。手術を受けた患者が続けて角膜炎を発症したが、今年1月に滅菌する機械を交換した後は収まったので、同眼科は、患者や保健所には知らせていなかったという。今月、患者が治療に行った別の眼科医の通報で同保健所が立ち入り調査していた。

 レーシック手術は、レーザーで角膜を削り光の屈折度を減らして近視を矯正する。短時間でできるため、人気が高い。保険は適用されない。日本眼内レンズ屈折手術学会によると、昨年1年間で国内で40万~45万件が実施された。【合田月美】

毎日新聞 2009年2月25日 20時24分(最終更新 2月25日 23時55分)

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