長らく『庶民の夢』として愛され、親しまれてきた宝くじ。総務省によると、07年度、発売元である地方自治体が発行した宝くじの売上高は、前年比で4.5%ほど減少。2年連続で前年実績を下回ったそうです。以前は、“不況になると宝くじが売れる”と言われていましたが、今起こっている経済危機は、宝くじを買おう! 夢を買おう! という庶民心理さえ蝕んでいるように見えます。
3億円という金額は、サラリーマンの生涯賃金を上回る数字。これが宝くじ一発で手に入るとなると、はてさて、そのお金の使いようは、それこそ人それぞれ。35歳・パパたちは、もしも宝くじで3億円が当たったなら、そのお金をどう使うのでしょう? 物欲に走るのか、それとも貯蓄・投資にまわすのか、どちらが勝つか…
3億円が当たったらどう使う? の問いに、パパたちの答え第一位は「家を購入する」。第二位が「資産運用」でした。「ところで宝くじってギャンブルなのかなぁ?」 友人・知人とこの話をした経験のある人は、意外なほど多いと思います。競輪・競馬・競艇・オートレースなどの公営ギャンブルと同じポジションに宝くじはあるのだろうか、と―― 結論はさておき、外れた瞬間にゼロになる、という一点では、どちらも一緒のようです。
今さら言うまでもないことですが、投資は宝くじではありませんし、もちろんギャンブルでもありません。投資は、長期的視野に立ち、じっくりと資産運用に取組んでいくためにあります。長期投資の不動のエース「投資信託」でも、現在大量の買い越しが続いている上場投資信託「ETF」でも、どちらも今後、長期投資で力を発揮していく、二本柱の金融商品となるでしょう。
先月1/20、いよいよオバマ政権が発足しました。新大統領として、これ以上ないくらい多難な船出となったオバマ氏ですが、就任早々、様々な政策を矢継ぎ早に打つあたり、危機に果敢に立ち向かおうとする気概を感じさせます。実を結ぶまでにはそれなりの時間がかかるにせよ、いつか世界経済は必ず立ち直ります。このたびの経済危機が“100年に一度”のものなら、回復・上昇していくのも、まさに“100年に一度”のもの。マーケットが回復したときの大きなチャンスを逃さないためにも、今からしっかり世界経済を見つめ、急角度なリバウンドに備えたいものです。
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