映画「プライド」　金子修介監督　少女たちのオペラ対決 (2/2ページ)

「２人はかなりのレベルにまで上達したのですが、コンクールで優勝を争うほどの歌唱力を持つという設定。この場面だけは吹き替えにしました。でも準備期間がせめて２カ月あれば彼女たちは歌えた」と金子監督は悔しがった。

　映画ではオペラ以外にも歌のシーンは多い。コンサート会場やクラブ歌手として披露するポップスなどはすべて２人が吹き替えなしで歌い、その歌唱力を存分に発揮している。

　コンサートシーンで、２人がライバル心をぶつけ合いながら歌う曲「あなたと歌うと」の歌詞は金子監督が作詞した。「実は撮影中に生まれた曲です。２人のセリフを考えているうちにミュージカル仕立てになり、歌詞が完成したんですよ」と教えてくれた。

　一条さんの原作はまだ連載中。金子監督はシリーズものも得意とするが？

　「続編ですか。できれば作りたい」と意欲を見せた。