殺人容疑の女を2度釈放 福岡県警、逮捕手続きミス
福岡県警早良署が交際相手の男性を刺殺したとして殺人容疑で女を逮捕した際、逮捕状請求書類の日付の誤記などから、2度にわたって女を一時釈放していたことが13日、分かった。
早良署によると、女は無職高橋秀美容疑者(29)。4月27日午前に交際相手を殺したと自首した。署員が緊急逮捕の手続きを取る際、裁判所に提出した逮捕状請求書の3カ所で「平成18年」とするところを「17年」と誤記。書類をチェックした上司も気付かなかった。
送検後の28日になって福岡地検の指摘を受け発覚。早良署は同日夕にいったん釈放の手続きを取り、直後に再び身柄を確保して緊急逮捕の令状を請求した。ところが裁判所が「緊急性がない」と却下したため、高橋容疑者は同日夜に拘置先の警察署を出た。
早良署は通常逮捕の手続きに切り替え逮捕状を請求し直し、2度目の釈放から約1時間半後の29日未明、再び逮捕した。
【共同通信】
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