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GCMコミュニケーション代表・久保豊喜、大いに語る(前編)「僕にとって政治的な部分はあまり関係ない。柔軟な考えのもとにマッチメークしていく。それが格闘技人気を高める要因にもなる」
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――CAGE FORCEもそういうスタイルを踏襲するわけですね。
久保 その通りです。DREAMさん、戦極さんに上がっていた、あるいは今も上がっている、もしくは過去PRIDE武士道に上がっていた選手たちが突然横入りしてくるケースだって出てくるかもしれない。そういう選手が出てきた時、誰とやらせたら一番面白いのか。それを考えるのがプロモーターの仕事ですからね。CAGE FORCEというよりも、MMA全体の価値観で試合は組んでいった方がいい。この選手だったら、初戦から王座に挑戦させても構わない。そういうケースだって出てくるでしょうからね。

――K−1やUFCを例に出すまでもなく、ランキングがなかったら、それもありです。
久保 そうです。それが当たり前の世界になっている。今度ターレス・レイチという選手がアンデウソン・シウバとやるじゃないですか(※現在5連勝中の、ノヴァウニオン所属のブラジリアンファイター)。

――すいません、初耳です。
久保 この選手なんてUFCにおける実績は明らかに岡見勇信より下ですよ。でも、(プロモーターの裁量で)できるんですよ。それと同じように僕らもCAGE FORCEでは旬な選手同士を当てられる。そういった柔軟な発想のもとにマッチメークしていくことが格闘技の人気を高める要因になると思います。人気が上がれば、出場してくれている選手たちには(ファイトマネーとして)リターンできますからね。それがプロモーターとしての正しい仕事でしょう。清貧が素晴らしいかといったらそうじゃない。

――話をうかがっていると、以前にも増して今年のマッチメークは面白くなりそうですね。
久保 これからはどんどんそういうマッチメークを組んでいくつもりです。選手から見ても、ファンから見ても、オッ!と思うようなカードをね。選手だって、そういう試合をやりたがっていると思いますよ。

――プロだったら、嗅覚が敏感に働きますからね。所沢大会の対戦カードも期待できそうですね。
久保 永田克彦選手が出ます(秋山成勲率いるチームクラウド所属の金原泰義と対戦)。昨年末彼はZSTに出て負けているけど、明らかにパウンドなしのMMAには合っていない。なのになぜ出たのか?(苦笑)。

――想像ですけど、おそらく試合をする機会が欲しかったのでしょう。
久保 パウンドがあって、なおかつうしろはケージという環境の方がたぶん永田選手は強さを発揮できるでしょう。そこでオファーさせてもらいました。僕らから見るとレミギウス、勝村、ウマハノフに勝っているデータが判断材料であって、ZSTさんで負けたことはそうではない。

――適材適所という言葉もありますからね。
久保 その通りです。だったらすぐにベルトに絡めていいのかといえば、一回様子を見させてくださいという話になりますよ。過去にCAGE FORCEに上がっていた選手とやってもらって、実績を作ってもらえたらタイトル挑戦も十分に考えられます。

――永田選手はグレコ出身。スタンドの状態で相手をケージにグイグイ押しつけてからチャンスを伺うという展開が想像できます。
久保 そうですね。彼のファイトスタイルにケージは絶対合っている。もしかしたらアメリカに行っても、十分に通用するスタイルかもしれない。期待していますよ。

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