親族を装い、交通事故の示談金名目で現金をだまし取ろうとしたとして、警視庁捜査2課と青梅署などは23日、韓国籍の八王子市めじろ台1、無職、安英民(23)とあきる野市小川、無職、吉野勇輝(23)の両容疑者を詐欺未遂容疑で逮捕したと発表した。2人は被害者宅で現金を直接回収する「手渡し型」の手口で昨年12月~今年1月、2件計100万円を詐取したとみられる。
逮捕容疑は、昨年12月、青梅市の無職女性(73)方におい(63)を装い「飲酒運転で事故を起こし相手にけがをさせた。示談金が必要」とうその電話をかけ、350万円をだまし取ろうとしたとしている。「楽して大金が欲しかった」と容疑を認めているという。
捜査2課によると、女性がおいの妻に電話してうそが判明した。通報を受け、女性の自宅周辺に張り込んだ捜査員が、現金を受け取りに来たとみられる不審な軽自動車を発見、車が吉野容疑者の親族名義だったことなどから2人を特定した。【杉本修作、酒井祥宏】
〔多摩版〕
毎日新聞 2009年2月24日 地方版