中学生の約2割が携帯電話で一日にメールを50件以上もやり取りしていることが25日、文部科学省の調査で分かった。「一日に100件以上」という中学生も7%で、子供の“ケータイ漬け”が明らかになった。一方、携帯電話について、親がよく理解していない現状も浮かんだ。
調査は、昨年11〜12月、全国の小学6年、中学2年、高校2年の計約1万7000人を対象に実施、約1万500人が回答した。
携帯電話の所有率は小学生が24・7%、中学生が45・9%で、高校生は95・9%とほぼ全員だった。
携帯電話で一日に50件以上メールをやり取りすると答えた小学生はわずか2・4%だったが、中学生は19・5%、高校生は13・9%。一日のメールが30件以上という児童生徒のうち、午後11時以降に寝るという小学生は64・3%、中学生が74・8%、高校生では87・1%だった。
さらに、中高校生の約7割が、迷惑メールやインターネット掲示板に悪口を書かれるなどのトラブルを経験。逆に3割がネット掲示板に悪口を書いたり、チェーンメールを送っていたことも判明。高校生の約2割が授業中に携帯電話を使用したことがあった。
一方、高校生の約4割で利用経験のある自己紹介用携帯サイト「プロフ」について、「聞いたことさえない」という親が4割にのぼり、親が携帯電話やインターネットの機能やサービスを理解していない実態も分かった。文科省が呼びかけている「家庭でのルール作り」も、高校生のほぼ半数が「決めてない」としたのに対し、約4分の3の親が「決めている」との認識を示すなどギャップがあった。
文科省では「親の認識を高めることが、子供への携帯の適切な使い方指導につながる」と指摘している。
【関連記事】
・
【日本の議論】ケータイは勉強の敵か?
・
“ケータイ追放”徹底を要請 大阪府教委
・
岡ちゃんドキッ!秘密漏れた?ケータイ紛失
・
錦織、自分のケータイ鳴って集中切れた
・
コミック販売活性化 ケータイで“立ち読み”