佐藤友昭県議が自殺、車内には短いメモ　長野

　５日午前５時２０分ごろ、長野県下條村睦沢の畑の脇にある電柱に、下伊那郡区選出の県議会議員、佐藤友昭さん（４９）＝自民党県議団所属＝が首をつって死んでいるのを通りかかった近所の住民が発見し、１１０番通報した。

　阿南署の調べだと、佐藤さんは電柱の鉄製のくいにひものようなものをかけており、自殺したとみて死因などを詳しく調べている。電柱の脇には佐藤さんの車が止められており、車内には短いメモのような走り書きがあったという。現場は佐藤さんの両親の家から５００メートルほど離れた場所。

　佐藤さんは４日に閉会した６月定例県議会中に、昨年開いた県政報告会をめぐって政務調査費の不適切な処理が発覚。所属する自民党県議団が収支報告書の該当する記載について削除、訂正していた。

　佐藤さんは、吉田博美参院議員（自民）の秘書を経て、平成１４年の田中康夫前知事不信任に伴う出直し知事選と同時に行われた県議補選で初当選し、現在３期目だった。