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2009/02/25

女房がアゲマン

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アカデミー賞受賞で「おくりびと」が大人気なんだが、主演のモックンや原作の爺さんなど、この映画に絡んで出てくる人というのが、みんな仕事に忠実な、誠実そのものの人物ばかりで、気分が良いですね。日本人の良さを体現していると思う。で、監督なんだが、にっかつのロマンポルノ出身だというのはよく知られているんだが、この人の映画は「コケない」というので定評があるわけだ。


ところで、滝田洋二郎監督は、元々は、ロマンポルノの監督だった。「痴漢電車」シリーズなんかを撮っていた。で、86年に清里めぐみを起用して「はみ出しスクール水着」を撮り、公開後に、その清里と結婚してしまった。結婚してからは、一般映画に進出「コミック雑誌なんかいらない」の監督をして話題になった。「木村家の人々」「病院へ行こう」「僕らはみんな生きている」「眠らない街 新宿鮫」「シャ乱Qの演歌の花道」「お受験」「バッテリー」、そして「おくりびと」…。振り返ってみると、滝田の監督した映画はコケたものがない。大したものである。やっぱり、清里はアゲマンだったのかもしれない。

ロマンポルノというのは、日活の経営が苦しくなった時期に、起死回生の手段として作られた低予算映画だ。日活はもともと無国籍アクション映画で多くの観客を楽しませて来た「エンターテイメント」性の強い会社で、低予算のプログラム・ピクチャーで観客を楽しませるという事では定評があったわけだ。その伝統はロマンポルノに至っても引き継がれ、この時期には山本晋也監督なんぞが活躍していた。滝田監督も山本晋也の弟子筋に当たるはずだ。ロマンポルノの監督というのは、伝統的な映画作法をシッカリ叩き込まれ、なおかつ、正しいエンターテイメント性をちゃんと把握した人が多くて、日本映画の底力になっているわけですね。

で、この監督は
女房がアゲマンなのだ、とギョーカイヘッドロックさんちが書いてるんだが、ちなみに女房というのは元にっかつロマンポルノ女優で、この人です。

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色白の巨乳で、気だてが良さそうですね。もともと芸能界志望だったのが、ロマンポルノでデビューしたものの、すぐに引退して滝田監督の女房に納まってしまったそうで、まぁ、ああいう業界にも良い娘というのはいるんだが、こうやって、とっとと誰かの女房に納まってしまうわけですw おいらも裸業界にいたので知ってるが、ヌードモデルとかと結婚する業界人というのも少なくないです。今のAV業界は基本が「売春婦」なのでちょっと違うかも知れないが。

コメント

おくりびとはモッ君の企画らしいですね。
この人の奥さんもアゲマンのような気がします。
広末も海外では日本とは別の評価を受けてて、好感が持てますね。
広末にハリウッドからオファーがくるという話がありますが
宮崎あおいと一緒にヤクザとは縁切って、ハリウッド行って花咲かせてください。

痴漢電車シリーズには随分息子がお世話になったモンですが
おくりびとはみていませんwwサーセンww
奥さんのオパーイは当時の女優の中でもかなり巨ヌーな部類で早々の結婚が羨まれましたがwアゲマンならなおうらやますぃ~

今回の件、日本人としてうれしく思います。
何よりびっくりしたのはもっくんと裕也さんの娘が出会った時の二人の年齢が、もっくん(25歳)娘(15歳)だってこと。この年齢差婚を素敵なものと大衆に認知させることができるオットコマエなもっくんにありがとうを言いたい。

監督のメッセージの『ロボット』が少し気に繋りました。
何かの飛行機に搭載されていた、アタッチメントの豊富な
小型高性能カメラを思い出したので調べてみます。

今回のアフィリは野次馬さんの紹介した商品の中で
一番売れそうな気がするw

滝田監督、そういえばロマンポルノ出身だったな、
とニュースで名前を聞いて思い出した。
「病院へ行こう」(2も)と「ぼくらはみんな生きている」が好きだった。他にも何作か観てるけど職人肌の監督という印象。山本晋也氏はうちの高校の先輩です。面識はない。

もっくんは、希林さんが何かのインタビューで話してた感じだと、ご両親がとてもいい人みたい。娘の嫁ぎ先だから持ち上げてたという訳ではなく。もっくんはいい意味で育ちがいいのだと思う。

関係ないが、やっくんのほうは、叔父さんと親父さんが町工場みたいな小さな自動車修理工場やってた。そこは閉めて、近くの他の修理工場と合併して別のとこでやってる。叔父さんのほうは長く区議会議員もしてたけど、さすがに引退して息子、つまり(やっくんの)イトコが議員に初当選した。これは一種の世襲か。けど叔父さんは議員時代、堅物で有名。選挙のとき周囲の人間が、芸能人の甥御さん(やっくん)に応援に来てもらったら、と勧めたときも、「自分はそういう選挙活動はしたくない」と断った経緯があるらしい。これ一部の人には知られた話。どっかの都知事はこの叔父さんの爪のアカを丸呑みしてほしい(w

『納棺夫日記』と『おくりびと』は両方とも既に読みましたが、
ちょっとご紹介を・・・ 長くてスマセン。

『納棺夫日記』
著者が納棺の仕事を始めた昭和40年代には、
この葬儀関係の仕事(納棺夫以外にも斎場の火夫など)に対して
「死は穢らわしい」という誤解に基づく特有の偏見が蔓延してました。
その中で納棺の仕事に勤しむ著者は、親戚の叔父に絶縁を迫られ、
妻からは夜の夫婦関係を拒否され、挫折しそうになりました。


しかし、ある時偶然にも、昔の恋人の父親を納棺した際に、
その元恋人から「納棺夫」としての自分の仕事ぶりを、
感謝を込めて見つめてくれる、涙で濡れた大きな眼差を見て、
納棺を誇りを持って一生の仕事とする決意をします。


納棺の仕事は、何度経験しても遺族の視線を一身に浴びるから
でしょうが、額が汗ばむことは避けられないそうです。
基本的には、著者が体験した納棺にまつわる特異なエピソードが
中心です。(棺桶爆発、独居老人の死体に沸く蛆虫、などなど)
いや、一般的な話の方が身近で感慨深くなりますけど。
ただ、第3章でしょうか、恐らく著者が信仰するところの浄土真宗の
話になると、宗教に無関心な方や浄土真宗以外の門徒には、
少々辛いところかもしれません。


分骨して自宅に遺骨を安置するのが珍しくなくなった現代では
流石に、このテの偏見は薄まったと思いますけど、
当時としては周囲の偏見の目が大変だった事が、
この本で容易に推測されます。
そう、葬儀でもお清めの塩を配ることも、ほとんど無くなりましたしね。
死は穢らわしい? とんでもないですね。
余談ですが、日本の仏式葬儀は例えば浄土真宗であっても
如何に宗派の教えから懸け離れた、俗習に塗れたものである
ことも教えてくれます。


『おくりびと』
まぁ、何と云いましょうか、『納棺夫日記』自体が
冬の日本海(富山)の鉛色の空、雪、みぞれを背景にしつつ
仕事として他人の死に直面した著者の深刻な吐露を綴っている
のに対して、そこまで余り深刻に考え込まさずに、
その内容をライト感覚で読ませる、読者層を問わない一般向けの
所謂「納棺夫日記」の “翻訳版” みたいな感じでしょうか。
何たってチェリスト→納棺師ですもんね w
ただ、最後のオチを含めて全般的に「納棺夫日記」では
感じることのない暖かさが通ってます。
1日で読み終わる内容と分量ですね。


いずれにしても、アカデミー賞受賞おめでとうございます!
映画も見させてもらいます。

>今のAV業界は基本が「売春婦」なので
お世話になってるから、あまり言えないけど
これ前からそう思ってるんだよね
見ず知らずの男と金をもらっていきなりするのは売春婦
ビデオカメラの前ですればAV嬢とかセクシータレントで
個室内ですれば風俗嬢とかソープ嬢とか
一緒じゃん!

受賞を喜ぶ監督の奥様をTVで観ましたが、可愛らしくて笑顔の美しい女性でした♪
ご両親も、とても喜んでらして滝田監督は果報者ですね。
モックンは「シコふんじゃった」を観た時に(タダ者じゃないかも~)と思ったのですが、もう40歳過ぎとは思えない若々しい容姿もさることながら、謙虚で落ち着いたコメントに、やはりタダ者じゃないと思いました(笑)
本当におめでとうございます。

一部では「ポルノ監督上がりが何をトチ狂って・・・」と揶揄する人もいます
が、こういう映画監督は今までもいたんです。
デンマークでずっとポルノ映画を撮っていたガブリエル・アクセルは、晩年
初めて撮った一般映画「バベットの晩餐会」で同じくアカデミー外国語映画
賞を受賞しましたし、逆に若い頃「芸術的」な実験映画で有名だったヴァレ
リアン・ヴォロヴズィクは、後年「インモラル物語」とか「修道女の悶え」のよ
うなポルノ専門の監督になりました(今回短編アニメで受賞した人も、将来
ポルノで名を馳せるかも、だW)。
単純なレッテル貼りは人を見誤る。人間わからんもんなんです。

「シャル ウィー ダンス?」でヒロイン役の素敵なバレリーナの方と結婚された監督の昔の作品もたしか「変態~」というようものであったような。
本木雅弘さんはアイドル時代の特技が書道で達筆家だったよう。
結婚式は七夕の日に神前式でしたね。
義母の樹木希林さんの演技は昔からとても面白いので注目してますw

もっくんはブラックジャックがよかったナー。

映画がヒットしたおかげで『求人ありませんか?』って電話かかってくるようになったんだって・・・出入りの葬儀屋さんが言ってました。
葬儀は今がオン・シーズンで忙しいのですが、実際今納棺の儀をきっちりやる人は少ないようです。
今は病院で亡くなる方が多く・・・湯灌など、看護師さんたちがきれいに処理してくれて浴衣に着替えさせてくれます。
実際、納棺の儀として頼むと別途料金が発生しますのでお勧めできないとのこと・・・
昔の土葬ならともかく・・・葬儀の朝に納棺してから数時間後に焼き上げるわけですから・・・ね。

自治体や地方によって違いもあるでしょうが・・・当地では火葬場の受け入れにも環境保全(炉の負担軽減)のため棺に納める副葬品にも細かい規定があります・・・布団など今では棺とセットでメーカー(問屋)から納められるようです。

昨日のゴミウリの一面トップ記事がこれだったんで
驚いた。だって芸能ニュースじゃん、こんなの。
他に載せるべきニュースはあるだろうに。
3S政策極まれりって感じですな。

はみ出しスクール水着は面白そうだけどw

>「変態~」というようものであったような

周防監督のデビュー作は「変態家族・兄貴の嫁さん」といって、小津安二郎監督へのオマージュ濃厚な作品とのことです。
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%89%E6%85%8B%E5%AE%B6%E6%97%8F-%E5%85%84%E8%B2%B4%E3%81%AE%E5%AB%81%E3%81%95%E3%82%93-DVD-%E5%91%A8%E9%98%B2%E6%AD%A3%E8%A1%8C/dp/B000067JWV/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1235569917&sr=1-1

ところでわたくし、以前樹木希林さんの妹さん(荒井姿水先生)とその息子さんに薩摩琵琶を教えていただいていました。
http://biwa-koto.com

荒井靖水さん(息子さんの方です)は、宇多田ヒカルの「さくらドロップス」のビデオクリップにバックミュージシャンとして映っているそうです。


「変態家族・兄貴の嫁さん」のAmazonリンクを不用意に貼り付けてしまいましたが、当サイトを経由していないので、ご購入を検討なさる方は是非右のAmazon広告から入って検索してください。

野次馬おぢさんゴメンナサイ(投稿削除も可)。

http://www.youtube.com/watch?v=5cw6HdRgClE

【 おくりびと 広末涼子 本木雅弘インタビュー 】~1:15位から千多枝ママ;アゲマン女房が泣いています~

・・・成人映画・ピンク映画(エロビデオ含む)なら、実相寺”ウルトラマン”昭雄ですね。「アリエッタ」「ラ・ヴァルス」「ディアローグ[對話]より 堕落~ある人妻の追跡調査」(R-18指定)など加賀恵子(かがけいこ)さんと実相寺監督が関係した作品が沢山ある。AV歴史ライブラリーシリーズのストックもあると思ったのですが・・・。

 映画「おくりびと」は公開された時に観に行きましたが、個人的に後半の親父エピソードが不要(よけい)だと感じました。ははは。師匠役の山崎努が兎に角凄い。納棺師は「華道」「茶道」に通じるモノを感じる。最初は伊丹十三監督作品の「お葬式」の亜流かな?と穿って観ていましたが、笑って泣ける作品になっています。映画作品としては、もう少し(後半部分を)削ってシンプルに仕上げたら・・・って言うと怒られるかな? 企画を立ち上げた時に苦労した本木マネージャー(故人)も草葉の陰で喜んでいるでしょう。

http://podcast.tbsradio.jp/st/files/st20090223.mp3

【 授賞式真っ最中のアカデミー賞をメッタ斬り!】~2/23(月)ストリーム・コラムの花道;映画評論家の町山智浩さん~

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