2009年2月25日 19時21分更新
県内のバス会社3社が岡山市の中心部と郊外を結ぶ採算の悪い路線を中心に来月から運賃を平均で8%値上げすることになり、病院に通うお年寄りなどにしわ寄せが行きそうです。
運賃の値上げをするのは、いずれも岡山市に本社がある中鉄バス、岡山電気軌道、下津井電鉄の3社のあわせて14の路線で、3社は25日までに中国運輸局に届け出や認可申請をし、来月15日から値上げをすることになりました。
値上げする路線は、岡山駅と国立病院を結ぶ路線や天満屋と佐山団地南を結ぶ路線、それに岡山空港と岡山駅・倉敷駅を結ぶ路線など採算の悪い14の路線です。
値上げの幅は平均で8%、なかには最大で23.5%値上げする区間もあるということです。
この値上げによってたとえば、岡山駅から国立病院に行く場合現在は320円ですが、来月15日からはこれら3社のどのバス会社を利用しても380円になります。
また、天満屋から佐山団地南に行く場合、現在は390円ですが、450円に引き上げられます。
今回の値上げについてバス会社各社は「利用者が低迷し、値上げせざるを得ない状況を理解してもらいたい。今後ともサービスの向上に努めたい」と話しています。
国立病院行きのバスを利用しているという80代の女性は「病院に行くときはいつもバスを使っているのでとても困ります。高齢者の交通手段をなんとか確保してほしいと思います」と話していました。