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助け合う:国立病院機構・大阪医療センター 他病院、行政と連携し災害訓練

 国立病院機構・大阪医療センター(大阪市中央区)は01年から毎年、阪神大震災の発生した1月17日前後に、行政や他の病院も巻き込んだ大規模な災害訓練をしている。今年の訓練では、地震で病院の一部機能がまひする被害を受けたと想定。被災者をどれだけ受け入れられるかのシミュレーションなど、実践的な課題を設定した。

 国立病院機構の病院は全国に146あり、センターは西日本唯一の災害医療拠点。大阪府内で14カ所指定された災害拠点病院の一つでもあり、広域、地域でともに重要な役割を担う。

 訓練は全国の機構の病院、府内の他の指定病院、府などから約520人が参加。震度5の地震で「パニック状態」になる中、▽病院内の被災状況の把握▽受け入れ被災者数の算出▽他病院への転送--などをいかに早く進め、態勢を立て直すかを主眼に取り組んだ。

 訓練を企画した松本洋美看護師長は「他病院に運ぶと判断しても、道路が寸断されていたらどうするかなど、具体的な問題点が指摘された。訓練が災害への意識を高める助けになっている」と話す。【牧野宏美】

毎日新聞 2009年2月25日 東京朝刊

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