今年はライダーマンになって受験生を出迎えた「折田先生像」(午前9時半、京都市左京区・京都大学) |
国公立大入試の二次試験前期日程が25日、全国の149大学で始まった。京滋では大きなトラブルはなく、約1万4000人の受験生が京都大(京都市左京区)や滋賀大(大津市、彦根市)など9大学で大一番に臨んだ。
京都では6大学に1万1350人が志願した。京大では午前9時半から「国語」が行われ、7838人が受験した。冷たい雨が降り続く中を集まった受験生たちは開始前、カイロで手を温めたり、目を閉じたりして集中力を高めていた。国語の欠席率は1・1%だった。
洛南高3年の男子生徒(17)は「緊張はしていない。いつもの力を出せれば必ず合格できる」と意気込んでいた。
滋賀では滋賀大と滋賀医科大(大津市)、県立大(彦根市)で前期日程が始まった。3大学で2984人が試験に臨む予定。
25日から始まった国公立大入試には、前中後期合わせて、センター試験導入後では最も少ない47万5020人が志願し、倍率は4・8倍となっている。
文部科学省によると、この日、悪天候や車両トラブルなどで受験会場周辺の交通機関が乱れ、岐阜大、大阪府立大、岡山大、広島大が試験時間を30分から1時間繰り下げた。
■今年の「折田先生像」、「ライダーマン」に“変身”
京都大吉田南キャンパス(京都市左京区)に25日、入試シーズン恒例の、キャラクターに変身した「折田先生像」が登場した。今年は「仮面ライダーV3」に出てくる「ライダーマン」が二次試験の受験生を出迎えた。
京大前身の旧制三高の折田彦市の銅像は、相次ぐいたずらで大学側に撤去され、その後は作者不詳の張りぼて像が毎年登場している。
ライダーマンは正義と平和を求めて悪の集団「デストロン」と戦う京大出身の科学者。次代を担う若者にもライダーマンのように活躍してほしいとのエールを込めたとみられる。受験生らは、突如現れた正義のヒーローの前で写真を撮ったり、不思議そうに眺めたりしていた。
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