循環器の救急受け入れ休止

 市立千歳市民病院の循環器科医師が4月から現行の2人体制から1人になる。このため循環器疾患の救急患者の受け入れを休止するとともに、入院についても制限することになった。循環器の救急患者に対応できる医療施設が市内にないため札幌、恵庭、苫小牧市の4病院に搬送される。
 24日の市議会厚生常任委で報告された。派遣を受けていた北大の循環器内科教授から医師1減の連絡が入った。医局員の開業や入局者の減少、重点病院の体制強化が理由。他の複数の大学に派遣を要請したものの、困難との回答だったという。
 循環器救急医療を、近隣の札幌東徳州会病院、恵み野病院、苫小牧市立病院、王子総合病院(苫小牧)の4病院に要請し、了承を得た。心筋梗塞(こうそく)など救急患者は日中、夜間を問わずこの4病院に搬送されることになる。
 市民病院が受け入れた循環器救急患者は昨年1年間で272人(月平均22.67人)。うち111人が入院した。
 入院についても制限され、2009年度は2つのベッドで対応、730人を想定している。日中の外来はこれまで通りの診療体制で対応する。
 宮崎肇事務局長は「4病院が受け入れてくれ、影響を最小限にとどめることができた。医師を確保し、10年度以降は救急体制を再開させたい」としている。
 

アカデミー効果 大入り「おくりびと」

 滝田洋二郎監督の映画「おくりびと」が米アカデミー賞の外国語作品賞を受賞して一夜明けた24日、作品を上映している恵庭東宝シネマ8には朝から大勢の観客が詰め掛けた。
 蟇目知也支配人は「観客数は前日までの3倍ぐらいに跳ね上がり、平日にもかかわらず朝と昼の回はほぼ満員。マスコミで大きく取り上げられた影響が大きいと思います」と、アカデミー賞効果に驚いている。
 映画は昨年9月から公開されているが、恵庭東宝シネマ8はアカデミー賞の発表時期に合わせ今年1月31日から上映を始めた。狙いが的中した結果となった。
 おくりびとは、納棺師(のうかんし)が死者を送る仕事を通じて生と死に向かい合うという内容。テレビで受賞のニュースを知り、急きょ見に来たという恵庭市の河井義久さん(70)は「すごく混んでいてやはり受賞の効果かなと思った。賞を取るだけあって感動した」と絶賛。以前から見たかったという恵庭市の70歳代の女性は「最近、両親を見送ったので、いろいろ思い出しながら映画を見て、とてもよかった」と話していた。
 恵庭東宝シネマ8は3月6日まで「おくりびと」を上映する。「反響が大きければ延長も検討したいが、まだ何とも言えない」としている。
 

気分は1年生 千歳小で体験入学
一足早く小学校を体験
 千歳小学校(山内秀治校長)で24日、4月から新1年生になる児童と保護者を招いて体験入学が行われた。今春、千歳小に入学する予定の子供は66人。この日は風邪で2人が欠席し、64人が参加した。
 子供たちは、2つの教室に分かれて教員から机といすの使い方を教わったり、入学式で名前を呼ばれたときに立ち上がって返事をする段取りを練習。1年生で習う歌を一緒に歌ったり、ゲームで遊んだりして一足早く小学生の雰囲気を味わった。
 保護者は別の教室で入学時の諸手続きや学校生活の流れ、学用品の準備、給食などについて教職員から説明を受けた。山内校長は子供たちに身に付けてほしいこととして、「あいさつができる」「時間のけじめを持つ」「物を大切にする」「整理整頓」「健康と安全に気をつける」の5つを挙げ、「基本的な生活習慣を一緒に育てていきましょう」と呼び掛けた。
 

恵庭市長選11月15日、北広島市長選は7月12日

 恵庭市と北広島市選挙管理委員会はこのほど相次いで開かれ、11月に任期満了を迎える恵庭市長選を、11月8日告示、15日投票日。北広島市長選(任期7月22日)は7月5日告示、12日投票と決まった。どちらも即日開票する。
 北広島市は、市議会議員補欠選挙(1人)も同時に行われる。
 

売り切れ続出 雪はねスコップ

 例年になく降雪量が多い千歳市内では、今もプラスチック製の雪はねスコップやスノーダンプなどの除雪用品が飛ぶように売れている。2月下旬としては異例。注文、問い合わせは絶えず、在庫が薄いシーズンだけに、各店とも対応に苦慮している。
 最も売れているのは、雪はねスコップ。ほとんどのホームセンターがシーズン各月で前年実績を上回っている。雪質が硬くなるこの時期は例年、プラスチック製よりもアルミ製のスコップ、つるはしが売れる。軽い雪質向きのプラスチック雪はねスコップは多くの市民が年明け前に購入しており、販売本数自体は2月よりも12月の方多いが、市内は先週末に吹雪いたため再び、作業性の良い雪はねスコップの需要が高まった。今は欠品状態で、「(店頭に)あるものを買っていっている感じです」(ホーマック富士店)。「今年は重い雪が多く、壊した人も多いよう。無くなり次第、次々と発注をかけています」(同住吉店)とも。
 日曜大工フジ(千歳市錦町)も「例年並みに仕入れていましたが、おかげ様で完売。間もなく雪解けシーズン。壊れた人は買うでしょうが、これからは我慢するのでは」と話している。
 

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