北京(CNN) ヒラリー・クリントン米国務長官は22日、アジア歴訪の最後の訪問国である中国の指導者らと会談した。
クリントン長官は中国の楊外相との会談で、中国の人権問題を提起する一方、世界経済や気候変動、安全保障の危機への対応の方が緊急対応が必要な優先事項だとの認識を表明した。同長官は過去の米中協議で取り上げられてきたチベット問題や表現の自由について、今後も率直な意見交換を続けることで楊外相と合意したという。
クリントン長官は今回、胡錦濤国家主席や温家宝首相らと相次いで会談し、オバマ新政権の中国政策の土台作りに努めた。同長官は記者団に対して「米国と中国が前向きで協力的な関係を築くことは必要不可欠だ」と述べ、中国重視の姿勢を強調した。