試写室だより『獣の交わり 天使とやる』
たかがピンクじゃないか、バラライキ?  
若木康輔(ライター) 

 伊作=イサクが主人公の名前になるのは、『野いちご』の老先生以来ではないか。
 キリスト教の贖罪と救済をモチーフに、信仰の苦しみをしっかりドラマに定着させようとしている意欲作である。こういう映画のレビューは、大変だ。油断するとつい肩に力が入ってしまう。自分でも知らない難しい用語を散りばめて、妙にこねくりまわした文章を書いてしまう。
 こんな時は落ち着いて、心の中で繰り返そう。It's only blue films. たかがピンクじゃねえか。

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posted by 映芸編集部 at 2009/02/16 12:36 | レポート