放送予定
   
   
   
2月25日(水)放送予定
基地の土地が売買される
〜沖縄で何が〜


100年に一度とも言われる大不況の中で今、ある金融商品が投資家の間で密かに注目を集めている。その商品とは、沖縄のアメリカ軍基地や自衛隊基地内の土地、"軍用地"だ。投資家たちが注目するのはその安定性だ。地主には日本政府から毎年、軍用地料が支払われる。しかもその額は毎年確実に上がり続けているのだ。インターネット上では軍用地に関する情報が飛び交い、沖縄の不動産業者には本土から問い合わせが殺到している。本来、軍用地料はアメリカ軍に土地を奪われた住民たちへの補償としてかつての地主へ支払われてきたものだ。しかし、相続税を支払えないなどの理由で手放す人が増え、軍用地が市場に出回り始めているのだ。番組では軍用地が投資対象になっているというおかしな実態を検証し、日米安保を支える軍用地料という制度が抱える問題点を描く。
(NO.2704)

スタジオゲスト 我部 政明さん
    (琉球大学法文学部教授)
 
   
   
2月26日(木)放送予定
おくりびと 悼む人
 “死と生”を見つめる

死者をひつぎに納める納棺師が死と向き合う様子を描き、日本映画史上初めて「アカデミー賞 外国語映画賞」に輝いた「おくりびと」。そして、死者を悼む旅を続ける青年を描き、25万部を超えるベストセラーを続けている小説「悼む人」。いま、「死」がモチーフの2つの作品への共感が、多くの人に広がっている。一方で、凶悪な殺人事件が相次ぎ、命の大切さが軽んじられているとさえ思える現代。番組では映画の主演・本木雅弘さんと小説家・天童荒太さんに、それぞれの作品に込めた思いを聞くとともに、観客、読者の反応を通して、日本人の死生観がどう変わりつつあるのかを考える。
(NO.2705)

スタジオゲスト 中沢 新一さん
    (多摩美術大学
芸術人類学研究所 所長 )