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2009/02/25

ニポンジンコワイコワイヒイ

逆検定 中国歴史教科書―中国人に教えてあげたい本当の中国史 (祥伝社黄金文庫) 逆検定 中国歴史教科書―中国人に教えてあげたい本当の中国史 (祥伝社黄金文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2008-02-08

中国人が、「侵略、侵略」と騒ぐのは、まぁ、気持ち的には判らないでもないわけだ。というのも、歴史的に見て、中国は何度も「日本」に侵略されていて、国家存亡の危機に陥っている。こないだの戦争はまたややこしい話になるので置いといても、豊臣秀吉も朝鮮占領した次には北京まで攻め入ろうと考え、天皇を北京に移して中国の皇帝に据えようとしていた。それが机上の空論でなかった証拠としては、その当時は中国より
日本の方が人口が多かったという事実もあるし、戦国時代の日本というのは
世界一の軍事大国であった、というのも事実だ。日本が島国でシアワセだったのは日本人ばかりじゃない、地続きだったら、とっくに世界中が大日本帝国の版図になっている。




で、その後も
日本女性の子供であり、幼名・福松」である鄭成功の400隻軍団によって清が滅ぼされそうになったり、日清戦争で負けたり、中国人にしてみりゃ、日本には何度もしてやられてるわけだ。逆に、中国が日本に直接攻め込んで来たのは「元寇」だけなんだが、アレは中国というよりモンゴルであり、モンゴルの手先になったのは朝鮮だ。漢民族にしてみりゃ、「オレたちは平和を愛する民族なのに、日本人は野蛮だ」という気分になるのは無理もないところがあって、もっとも、それは悪い事ではないわけです。少なくとも舐められるよりはずっとマシだ。

タイにも「山田長政」伝説というのがあるわけだが、おかげで日本人は舐められずに済む。日本人はサムライの子孫なので強い、と思われていて、ついでにおいらの本名は「やまだひろなが」であり、出身地も同じ静岡県なので、自称、
山田長政の子孫という事になっておりまして、腹巻きに何百万円のカネぶち込んで怪しげなマーケット歩き廻ってバイヤーしてられるのも、「強そうだから、襲ったら返り討ちに合う」と思われているからだ。ホントは弱いんだけどさw

そんなわけで、中国人は心の奥底で日本人には物凄いコンプレックスを抱いていて、なので毛沢東も、日本人に舐められないようにせっせと核兵器を作り、唯一最大の武器である人口をせっせと増やして対抗したわけです。で、核兵器と人口で圧倒的な優位を確保してはじめて、日本と国交を回復した。そんな、中国人の対日コンプレックスを理解しないと、中国政府の真意は分かりません。

で、話はアメリカなんだが、アカデミー賞の大盤振る舞いなんぞで、「ははあ、また国債買わせる気だな?」とピンと来た人も多いと思うんだが、その通りです。

日本では麻生首相が急遽、ワシントンに招待されてオバマ大統領と会うことになったが、低落する麻生政権の人気を支えようとするこの米国からの思いやりの裏にも「呼んであげるから国債買って」という交換条件がありそうだ。

 マスコミが対米従属の日本では「米国債を買うべきかどうか」という話は議論になりにくいが、中国ではもっと露骨に米国債の危険さが論じられている。これまで米国外の投資家が買う米国債は毎年2500億ドル程度で、これは今後2年間に予想される米国債発行額の2割以下だ。米国では今後、消費を控えた国民が貯蓄率を上げるだろうが、そのすべてを米国債購入にあてたとしても、米国債はかなり売れ残る。

 最終的には、連銀がドルを刷って作った幽霊資金で売れ残りを引き取るだろうが、これはドルの潜在力を弱める。米国は、できれば売れ残り米国債を日本や中国に押しつけたい。

田中ウーさんの「アジアの世紀」の光と影というのが発表されているんだが、そこでそう書かれているわけだ。で、アメリカはドルを廃止するんじゃないか?とか、国債デフォルトとか言われてるんだが、少なくともアメリカ経済がどんどん縮小して行く傾向は否めないわけです。で、それを象徴しているのが自動車の売上げで、なんと先月はとうとう、中国が米国を抜いたというんだが、

 今年1月の自動車販売台数は、史上はじめて
中国が、米国を抜いて世界一となった。中国は前年同月比14%の販売減の74万台だが、米国は37%減の66万台だった。今後しだいにアジアの製造業は、市場を米国に頼る必要がなくなっていきそうだ。

 金の切れ目は、縁の切れ目になりうる。米国の余力が失われると、バンドウ流の「アジアの安保はアジアがやれ」という主張が米国内で強まりそうなことと合わせ、米国とアジア関係は今後、目立たないが急速に変質する可能性がある。

これね、中国が凄いわけじゃないです。かつて、日本が急激に成長してアメリカを脅かすような存在になった時に、日本はずいぶん叩かれた。悔しい思いをしたわけだ。なんせ核兵器も持ってないし、人口も少ない。なので、中国を中継点に迂回させて、アメリカに攻め入ったわけです。日本はアメリカに「ノー」と言えない関係だが、中国はアメリカに「ノー」と言える。日本は労働力も少なく、限界まで労働単価が騰がってるんだが、中国はまだ安い。なので、中国にも儲けさせ、相互に戦略的パートナーとして稼いで来た。で、中国がいくら稼いでも、核兵器を持った人口13億人の国なので、アメリカは中国を叩けないわけだ。なので、あとは中国が「みんな日本様のおかげです」とアタマを下げてくれればメデタシメデタシなんだが、あいにくと教育がアレな国なので、正反対を教えているわけだ。まだ「ニッポンコワイコワイヒイ」レベルから抜け出してないので、何かというとヒステリー爆発で、マトモに日本に感謝することを知らないわけです。

で、これから否応なしに極東アジアでブロック経済圏を作る事になるんだが、さて、中国人は日本に対する根深いコンプレックスを解消して「戦略的パートナーシップ」を構築できるのか? アメリカはこのまま沈没してしまうのか、さて、明日はどっちだ?

コメント

昼のワイドショーでは
「麻生さんだから呼んだというのでは無いんですね!日本の首相だからこそなんです、決して麻生さんだから真っ先に会談できたというわけではないんですね!」
なんて、支持率につながらせないように必死wそんなことわざわざ言う事じゃないだろうに、無理ありすぎです。
まるでどこかの潔くない人みたいだw

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