長野市の長野電鉄・信濃吉田駅北側にある街路樹プラタナスが、男女の愛を成就させる「両想(おも)いの樹(き)」としてひそかな人気を呼んでいる。
1929(昭和4)年に地元住民が植えたもので、高さ約4メートルある。左右の支柱に手を添えて言葉を交わした男女が、いつしか愛を成就させたとのエピソードがあり、「両想い」の由来になったとか。今はカップルの隠れた聖地だ。
昨春、マンション建設で伐採の危機にさらされ、住民の要望で近くに移転保存された。移植時に枝が切り落とされて丸裸になってしまったが、冬空の下、新たな枝が伸び始めた。愛の力は強し。【竹内良和】
毎日新聞 2009年2月24日 20時28分(最終更新 2月25日 10時20分)