生活困窮者宿泊施設でけんか、男性が死亡

　２５日午前７時４５分ごろ、東京都墨田区向島、生活困窮者の宿泊施設「向島荘」で、入所者の３０代の男性と元施設長の男が殴り合いのけんかになり、男性は病院に運ばれたが間もなく死亡した。

　警視庁本所署は、傷害致死の疑いで元施設長から事情を聴くとともに、男性を司法解剖して詳しい死因を調べる。

　本所署によると、男性は「掃除の仕方が悪い」と元施設長から注意され、けんかになったという。

　施設を運営するＮＰＯ法人によると、向島荘は経済的な理由などで住宅の確保が難しい人を支援する宿泊施設。

　元施設長は住み込みで働いていたが、「病気の影響で最近言動がおかしかった」と入所者から指摘されていたという。２４日に施設を退職し、転居先が決まるまで向島荘で生活していた。（共同）

　［2009年2月25日15時39分］