香川県立中央病院(高松市)の受精卵取り違え疑惑で、日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は今週末に、体外受精を実施した川田清弥医師から直接事情を聴く方針を決めた。28日に開く理事会で再発防止策を検討し、体外受精を実施する施設に受精卵の慎重な取り扱いを求める通知を取りまとめる。
学会は体外受精を実施する医療機関に、登録と報告を求めている。また、受精卵の移植は原則として1個、35歳以上などで2個との見解を出している。
川田医師は受精卵を取り違えた可能性があるほか、3個の受精卵を移植していたことが発覚した。学会は体外受精の作業手順や取り違えが起きたと考えられる原因などを聞く。また、理事会では、同病院が体外受精の実施を継続する可否などを検討する。【永山悦子】
毎日新聞 2009年2月25日 東京朝刊