昨年最も多く輸出された本は?
昨年1年間に韓国が輸出した本は1103種類で、そのうち児童書が最も多く、最大輸出相手国は中国だった。
韓国文学翻訳院が24日に発表した「2008年国内図書輸出現況」によると、昨年1年間に23カ国・地域に対し1103種の本が輸出されたという。これは国内の出版社と著作権仲介業者が外部の支援を受けずに輸出したもの。種類別では、児童書が403種と全体の43%を占め、最多だった。以下はマンガ207種、実用書199種の順だった。文学は65種で、文化・芸術書籍は18種にとどまった。
輸出相手国・地域は中国が362種と最も多く、以下タイ287種、台湾179種とアジア圏への輸出が全体の86%に達した。このうち3分の1を占める児童書のほとんどは学習マンガだった。韓国出版研究所のペク・ウォングン主任研究員は、「韓国と文化が類似しており、教育熱の高い中国や東南アジアの国々で、韓国の学習マンガは既に特産品のようになってしまった」と述べた。
アジア圏以外ではスペインが29種、フランスが27種と多く、そのほとんどはマンガだった。文学作品のうち最も多く販売されたのはインターネット小説家クィヨニ(本名:イ・ユンセ)の『天使を探しています』で、タイや台湾など3カ国・地域で販売され、その後に続いたのは米独で販売されたチョ・ギョンランの『舌』だった。最も多く書籍を輸出した出版社はソウル文化社で114種だった。最も多くの国・地域に輸出された作品は、ソウル文学社が出版したマンガ『宮』で、タイやベトナムなど5カ国・地域で販売された。韓国文学翻訳院は「ドラマ『宮~Love In Palace』が韓流ブームに乗って東南アジアの国々に伝わり、マンガが輸入されたケース」と説明した。
韓国の作家の先払い印税は、英米圏で3000万-4000万ウォン(約190-250万円)、アジア圏では1500万-2000万ウォン(約95万-125万円)で、最高は6500万ウォン(約410万円)だった。
同翻訳院は、韓国図書の輸出件数が毎年増えていると説明しているが、輸出が輸入の10分の1にも達していないのが現状だ。大韓出版文化協会によると、昨年1年間に翻訳された外国書籍数は1万3391種と、図書発行総数の30%を超えている。
金南仁(キム・ナムイン)記者
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