【ロンドン/英国 1日 AFP】英国の研究チームが31日、細胞の発毛を促す「たんぱく質コード遺伝子」を発見したと発表した。遺伝的な薄毛の治療に道を開く可能性がある。
マンチェスター大学(University of Manchester)によると、通常より多くの細胞に当該「コード」を補給することで、より多くの体毛に覆われたマウスを作ることに成功した。同じことをヒトにも適用できる可能性があるという。
研究チームを率いるDenis Headon博士は「ヒトの一生を通じて皮膚細胞は毛包、汗腺、歯および爪を形成する別種の細胞に転化できる性質をもつ」と説明する。
博士によると、どの細胞が毛包になるかは、遺伝子が生成する3種類のたんぱく質によって決定される。
「我々の研究で、初期の皮膚細胞が自身を空間的に構成する際、これらのたんぱく質は細胞外から分子レベルで作用する。今回、コードがどのように個人の頭髪パターンに対して影響を与えるかが特定された」
この研究は、「外胚葉異形成症」の患者の治療を目的として進められてきた。「外胚葉異形成症」は、頭髪、皮膚、爪、歯および汗腺の異常成育を特徴とする遺伝的症状である。
写真は、拡大された毛包。(c)AFP
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